高1の12月のコト…


もう雪が積もっていました

ファストフード店でバイトしていた

もうたいしてお客さん来ないかな…

22時閉店のお店、21:00頃だった


そろそろ片付け始めようか…

若い女性の先輩にそう言われる

このお店は片付けやら仕込みが大変だった

ある程度片付けを始めた時…


1台の車… お客さんが来た

「いらっしゃいま… せ…!!!」

「よっ! 来たよ…!」

「!!!!!」

「◯◯◯くん…頑張ってるね…」



貴女とお母さん、妹の3人が来てくれた…

いつからだろう会ってないの?

そうだ…春に始めて「貴女の家にあげてもらった日」以来だった、8か月ぶりか…


「お母さん… 久しぶりです…」

「来てくれたの…? 元気だった?」

「元気だよ… バイト頑張ってる?」


余り変わっていない貴女…少し髪伸びた?伸ばしてるのかな?オレにとっては相変わらずの凄まじい可愛さ… 妹はいつもオレに辛口


2つ注文して頂き

「折角だから焼いてあげなよ…」とバイトの先輩に言われ、片付け始めた鉄板に火を入れる…

調理するトコロを3人にガン見され、緊張しつつも嬉しくて堪らない。時折、上目遣いでオレを見て笑う貴女は、ホント可愛かった。


オレが奢ると言うと「ちゃんとお金取らなきゃダメだよ!」お母さんに怒られたwww

「少し話しておいで…やっとくから…」先輩にそう言われ、カウンター越しに5分位話しました。


帰ってからバイトの先輩に

「あんた… あの子のコト好きでしょ… 凄くカワイイ子だったね、早くしないと誰かに取られちゃうよ…」

オレの態度でバレバレだった… 先輩に貴女のコトを褒められたのは凄く嬉しかった。その後暫く、先輩に貴女の話しばかりしていました。


「私もあんな頃あったな… また学生に戻りたい…」先輩は23歳で既婚者、同じ高校卒。高校時代から同級生と付き合っていて、結婚したと言う…


「学生時代は二度とないから大事にしなよ…」


それを良く先輩に言われていた… 

今を大事に毎日を大事に…

そう思いながらもまだ高1だったオレ

まだ2年もあると、そう思っていた

そして社会人になり気付きはじめた…


「あんな日々はもう2度とこないと言うコト」


社会人になってもずっと続くと思っていた

学生の延長… だけどそんなモノはなく

やがて少しずつ消えていった…


当時バイトしていたお店は、その後閉店し

今ではラーメン屋になっています


貴女が来てくれたあの日のコト

今年能代に12月に降った雪を天気予報で知り

思い出しました…


あの寒い夜に

お店のドアを開け入店した時の貴女の笑顔

白い肌、ほっぺ赤くして来てくれたコト…

一瞬だけど、今でも覚えています…