上橋菜穂子さんの作品が好きで、

 

「守り人」シリーズと「鹿の王」を読み

今回は



「獣の奏者」を買って来ました。

いつもはざっとあらすじを読んでその本を読むかどうかを

決めるのですが、「守り人」シリーズも「鹿の王」も

読みごたえのある素晴らしい作品だったので

その人の作品ならと思い、読み始めましたが…

この「獣の奏者」は

とても悲惨な出来事から物語が始まります。

主人公エリンの母親はとても優れた獣医術師で

 

闘蛇と呼ばれる兵器として育成される凶悪な獣を

 

お世話していましたが、すべて死なせてしまい厳しい叱責を受けます。

 

さらに悪いことにエリンの母親はその国の人びとから

 

忌み嫌われている民族のひとりでもあったため

 

さらに重い罪に問われ、闘蛇の巣穴に投げ込まれ

 

闘蛇に噛み殺させるという悲惨な処刑を言い渡されます。

それを知ったまだ10才の幼いエリンは夜通し野を駆け、

 

処刑される沼にたどり着き、母親を助け出そうとその

 

幼い身を闘蛇のいる沼に投じます。

自分はもう助からないと悟った母親は

 

娘を助けるためにの最後の手段として

 

民族の中では決して使ってはならないとされている掟を破り

 

不思議な指笛によって闘蛇を操り、その背に我が子を乗せ逃がします。

エリンはその場から無事に逃れ九死に一生を得ます。

物語はエリンのその後、エリンに関わる人びとと共に

 

成長するエリンを描いて行くのですが…。

実はこの物語の最後が何とも言えないほど悲しいのです。

物語の中では相対する二つの国があり、それぞれの国には

「闘蛇」と「王獣」という国の命運を握る程の大きな影響力を持つ

 

獣達がいます。

「王獣」は「闘蛇」の天敵として強大な力を持ちますが

未だ誰も「王獣」を従わせる事はできませんでした。

母親と同じ獣の医術師を目指すエリンは独自の方法で

 

「王獣」と意思を通わせる方法を身につけます。

(その方法は、竪琴の音を用いることから「獣の奏者」という題名が)

しかし、そのことは後にエリンとその王獣と王獣の子供や孫たち全てを

 

闘蛇との戦闘に巻き込み、

 

最終的にエリンは王獣共々悲惨な最期を迎えてしまいます。

これが「野獣の奏者」の大まかなあらすじです。

自分が苦労して意思を通わせ、信頼関係を築いたものを

 

戦闘に狩りだし自分共々悲惨な最期を迎えさせる…。

 

これが分かった時点でこの本を読むのが辛くなってしまいました。

上橋菜穂子さんの作品は他の作品からも分かるように

ただ辛い悲しいだけでは終わらないということは分かっているつもりなのですが

 

今は読む気持ちになれずにいます。

 

「獣の奏者」を最後迄読んだ方がいらしたら、その感想が非常に知りたいです。