ゲーム業界に関連する業務に携わることとなったので、ゲームに関する映画を鑑賞。

モブキャラが自分の意思で自己を確立していくとうストーリーで楽しめる映画でした。
舞台はオンライン参加型のアクションゲーム「フリー・シティ」。
ルール無用の暴力に塗れており、言ってみれば「グランド・セフト・オート」を彷彿させるゲームだ。

このゲーム内で毎日毎日、強盗に襲われる日常を繰り返すモブキャラがいる。
名はガイ、役割は銀行窓口係。
しかし自分だけ不自由な「いい人」を演じることに、どこか疑問を感じている。

ある日、ついに彼は強盗に反撃してしまう。
奪い取ったサングラスをなんとなしに掛けてみると、街中が「今まで見えなかったアイテム」や「ミッション」「なにかのパラメーターっぽい数値」で溢れていることに気がつき大興奮。
そして街で出会ったイケてるプレイヤー・キャラクターの女性“モロトフ・ガール”から、この世界はオンラインアクションゲームであり、しかも自分はモブキャラだという衝撃の真実を知らされる。。。

モブであることに不満のガイは、立場をわきまえずヒーローになろうと決意。
モブキャラとしてプレイヤーの好き勝手な行動の餌食になっていたガイは、プログラムなんて無視して他のモブキャラを助けたり、悪党たちを叩きのめしたりしてレベルアップし、やがて“いい人”すぎるヒーローへと成長していく。

いいことをすることで急速にレベルアップしたガイの行動は現実世界でも話題となり、世界中の人々がゲームよりもガイを見守ることになる。
しかしこれをバグと見なしたゲーム開発者は、彼を消去し、フリー・シティをシャットダウンしようとする。
ガイはゲームにプログラミングされた“限界”を乗り越えてフリー・シティを救い、真のヒーローになることができるのか――。

鑑賞後の感想としては、意外に感動するとの印象でした。
鑑賞された方々のコメントで印象的なコメントを以下にのせておきます。

「鑑賞前:モブキャラがヒーローになるという“つかみ”が面白そう → 鑑賞後:『君の人生では、君が主人公だ』というセリフに共感した」(60歳・男性)

「鑑賞前:『トゥルーマン・ショー』のようだとストーリーに期待 → 鑑賞後:中心人物でなくても自分の輝ける場所を見つければよい!と共感した」(21歳・男性)

「鑑賞前:『デッドプール』が面白かったのでコメディに期待 → 鑑賞後:ガイを心から応援していた!」(26歳・女性)

モブキャラ=何者でもない普通の人だって、ヒーローになれる。ガイの姿は私たちの共感を呼び、勇気を与えてくれる……だからこそこの物語は、心を強く動かすのだろう。
Twitterでも「まさか本作で涙腺が緩むなんて」「本当に2、3回泣いた」「頑張れ、モブ。自分も頑張る」など熱い感想が多く上がっていました。
是非、劇場でご鑑賞ください。