職場の方におすすめいただいた作品を鑑賞。
もっと早く観るべきでした、とても余韻の残るアル・パチーノの名演が光る名作です。

盲目の元軍人役を演じてアカデミー主演男優賞を初受賞したアル・パチーノ主演のヒューマン・ドラマ。盲目の退役軍人と名門校の高校生、人生の岐路に立たされた二人の交流を通して、人生の素晴らしさを描く。

ストーリーは至ってシンプル。
悩んでいる少年が少し怖いおじさんと出会い、初めはソリが合わないが交流を通じて段々と絆を深めていき…というよくあるパターン。

尊大な退役軍人が最後まで自分勝手に振舞うのかと思いきや、自分を世話してくれた学生に対して捨て身の演説をうって助けるという何とも痛快な展開。

アルパチーノの演技は最初に主人公の嫌な部分を叩きこんでおいてから、徐々にその嫌な部分を解消していく過程を何とも見事に表現しており、最後まで目を離せない緊張感があった。

その緊張感のおかげでラストの演説では力が入ってきて、最後には拍手までしてしまいました。
それほど感情移入をさせてくれるアルパチーノの存在感には感服。

本作は観る人の年齢によって感情移入のポイントが変わってくる作品であると思うので、ぜひ節目節目で観返してほしい。

それと、タンゴのシーンのような、何度も観返したくなる名シーンがいくつか登場するのも名作と呼ばれる所以。

是非、御鑑賞ください。