司書の伊藤は、返却された本から奇妙なメモを見つけた。古代文字のような文字で書かれ、最後に血のような赤い印が押されている。
メモを読もうとした瞬間、文字が蠢き始めた。まるで生きているように動き回る。
「伊藤…七番目の知識の守護者…」
図書館の本が勝手に開き始める。全て同じページが開かれていた。森の祠について書かれたページだった。
「選ばれし者よ…真実を知る時が来た…」
伊藤の額に痛みが走り、血のような印が浮かんだ。本の文字が宙に浮いて、彼の周りを回り続ける。
閉館後、伊藤が見回りをしていると、書架の奥から足音が聞こえた。追いかけると、古い地図が床に落ちていた。
森への道と祠の位置。そして「七番目の記録者」という文字。
もう逃れることはできない。