❸日本語教授法Ⅱ

中上級者の教授法を中心に具体的にまとめられた一冊

中上級者の教育としては「日本人に違和感を起こさせずにコミュケーションができること」が目的になります。

音声、構文、語彙、作文の学習も高度なものになってきます。

・音声 拍感覚、無声化、鼻濁音、アクセント・イントネーション・プロミネンス

・構文 助詞の使い分け(「に」「で」「は」「が」、終助詞)、助動詞(受け身・使役など)や形式名詞(こと、はずなど)の使い方

・語彙 同音異義語、漢語和語、外来語、敬語など

・作文 文の組み立て→書く(ディスコース練習が効果的)→表記等添削

中上級者にはAccuracyよりもFluencyに重点を置いた教育を。学習者のニースに合わせ生教材を使い

会話ではロールプレイやゲーム・ディスカッション・ディベートを活用、読解・聴解ではスキミング・スキャニング・マッチングのスキルを。

 

この「日本人に違和感を抱かせない」というのがすごく難しいなあと思いました。日本語って深めるほどに難しい・・・。

私自身英語の中上級者にあたると思うのですが、英語ネイティブの人と同等に違和感を全く抱かせずに会話をすることは

まだまだ難しいです。語彙や細かな表現、会話のスピードに合わせていくのは本当に大変。

そう思うと日本で当たり前に日本語を使って仕事をしている外国人の方は凄いなあと改めて思います。