大きく書いた文字は、父親が書いた書であります。

今年の正月に書いた物だそうです、4枚ありましたが、他一枚良い作品として提出したそうです。

二年前、私の父親の様子がおかしくなり、病院にも歩いては行けなくなったある日、身体も動かなくなってきました。

頭も老いたらしく、自分でお箸を使う事が出来なくなり、お茶碗に顔を入れてご飯を食べようとしていた事を思い出されます。

私が「もう食べなくてもいいから、寝なさい」と言って寝かせていました、とりあえず、食べやすいお粥を作って食べさせていました。

もう、病院に自分では行けないと言う事で、看護の認定を受けさせてもらい、訪問介護をしてもらう事にしました。

病院の先生に来てもらうと、「鈴木さんお父さん元気になるよ!」とこころずよい言葉を頂きました。

それから、少しづつ良くなり、デイケアにも通えるようになりました。

二年後今では、デイケアでいろんなイベントがありまして、いろんな事をやるそうです。

今年の正月は、書道をやったそうです。

二年前を知っている私とすれば、父親が書いた書はとても良いと思いました。

以前は年賀状を書く時に筆で書いていたせいか、書を書くポイントはちゃんとおさえているので、他の人より上手くかけているのと、86歳にしてはしっかりとした字だと思います。

そして、小さく書いた文字が私の書です。

私も幼稚園児の頃から大人になる迄、書道をしていたので、今でも身体と脳が覚えているみたいで、趣味で書く事があります。

ちゃんとした、お手本とは行きませんが、自分で美しい書が書ければと思い、今でも書いています。

私は書道の先生というのが苦手なのですが、ちょっと父親に今日は少し指導をしたのが、何気なく嬉しく思いました。

しかし、人に教えると言うのは、何か良い気がします。