農作物に害を及ぼす霜が降りなくなる季節、

立春から数えて88日目の事を、昔から八十八夜と呼ばれております。

 

2021年は5月1日にあたります。

 

この日にとれるお茶は、葉が軟かく上質で栄養価が高い、

体に良いものとされてきました。 

 

いわゆる縁起物。 

 

熊本県にて無農薬無化学肥料栽培でお茶を作る高島園でも、

この八十八夜は特別な日です。

 

40カ所ある茶畑から、

八十八夜を迎える日に適した場所と品種を厳選して茶葉を摘み、

お茶を仕上げていきます。

 

2021年シーズンは5月1日に摘んだ「はるのなごり」という品種の茶葉を使用。

この品種は晩成種で、甘みがあって渋みが軽めな味の特徴をもちます。

 

そして今年は焙煎を行わない、生茶仕上げにいたしました。

この生仕上げ法は、茶葉の状態がいいと美味しく、若葉の香りを楽しめ、

火入れしたものと比べて美味しかった事から採用いたしました。

できたのが、無病息災、長寿の願いをこめた、

八十八夜の一日だけにとれた「八十八夜」。

 

 

お茶の季節です。