12月22日は冬至でした。

冬至につきものなのは「ゆず湯」。

冬至というのは1年のうち最も昼の短い日。
太陽の力が最も弱まり、陰陽のバランスが一番[陰]に
振れる日になるそうです。
[陽]に対するスタートという事で、体を浄める、
そういう意味で「ゆず湯」という儀礼が始まったのだそう。

またお香や薬膳など、昔は香りで浄めるという事も考えられており、
その強い香り、ゆず香で邪気を払うと考えられてきました。

要するに禊(みそぎ)の一種。

また1年の健康を祈るという意味も込められており、
ゆずに含まれる豊富なビタミンCや、ヘスペリジンが、
お湯に溶けだして、健康祈願というよりは
合理的に体に作用する、そんな原理も働くようです。

ヘスペリジンというのは漢方でも重宝される栄養素で、
毛細血管を強化してくれる働きを持ち、
ビタミンCを体に吸収させやすくする作用がある、
つまりお風呂に入れると体全体でそれらを吸収する事になる。

そんな理にかなう風習と言えます。

普段は何気なく風習や文化に触れておりますが、
意外に合理的に作用が働く、そんなことが多いかと思います。