糖度計というものがあります。

Brix値というものを算出する器具で、
光の屈折を利用してその度数を出します。

Brix値というものは、wikipediaで見ると、
ショ糖や果糖などの糖分が例えば1gとすると、
100gの水に解けていた場合は1%といったように、
水分中の糖の量だそう。

人の味覚、舌や感覚には嗜好がそれぞれありますし、
肉体的に食べられない食べ物もあるので、
販売する側、紹介する側の言葉は一つの嗜好の例であって、
厳密にいえば、それを鵜呑みにするのは危険な事であります。

そういう面で、前述した糖度計は、公平なものさしになり得ます。

しかし問題は、100の水分中に解けた糖分の割合という事なので、
水分量の少ない食べ物であると、その糖度(Brix値)は跳ね上がる事。

つまり、ジューシーに味わえるかんきつなどの果物類と、
滑らかな食感を楽しめる芋類であれば、水分含有量がそれぞれ違うので、
糖度を同じ土俵で比較する事は出来ません。


芋類が糖度45度!!

みたいな触れ込みは、フルーツ類との比較という意味で、
はっきり言って公平ではなく、意味がありません。

あくまで糖度計というものは、ひとつの指標。
同じ土俵で比較してこそ意味が生まれます。


「旨み」の語源は「甘み」であるように、甘さは美味しさと直接的に感じられる
感覚のひとつです。

しかしその美味しさというのは、甘さだけではなく、
食感や酸味、香りなど複合的な味わいが影響をして感じられるもの。

その部分は個人の感性でありますので、食べ物の販売側、紹介側としての意見、
ひとつの指標は、自分の中にある多くの比較物の中で表現すべきだと思います。