今日3/26の中山12R

アンブリッジローズが迎えた21戦目
これが引退レースとなった。

新馬戦を超スローペースのなか、差し切って初陣を飾り、その後13戦勝てず、15戦目で2勝目をあげ、続く1000万昇級初戦でも2着となり、明るい未来があると信じて止まなかったが、その後骨折などもあり勢いは明らかに止まってしまった。

個人的にもディープ産駒で期待していた馬なので寂しくもあり、ホッとしたような気持ちもある。

とても利口な馬で大きくレースで迷惑をかけるような馬でもなかっただけに、骨折によって自らセーブをかけているのかもしれない。

残念だけどまた骨折などになるまえに、競走馬生活を終えることができて本当に良かったと思う。

ゆっくりとこのあとの人生を謳歌してほしい。

ありがとう、アンブリッジローズハート
群雄割拠

これを期待してみていたファンは多かったのではないだろうか。

あの新潟2歳ステークスでのハイパフォーマンスに魅せられ、ロードクエストこそが3強に待ったをかける存在と…


が、結果はご存知のとおり3着

右回りが…中山が…距離が…などいろいろと言いたいことはあるだろうが、正直現時点では抜けた強さはないだろう。マイルG1を勝って更に強い馬は2000mの中距離も制することがある。その強さは残念ながらないだろう。

パドックでの馬体をみても大きく成長した感じもなく夏場を越えてどうなるかだが、このままの成長曲線だと、早熟やレースが嵌ったという見方をされていくだろう。

で、レースの回顧

ロードクエストは出遅れ気味にそろっとスタートし後方を追走。
ドレッドノータスは終始レース前もレース中も掛かり気味で勝てる要素はない。
勝ったマウントロブソンは先行集団を見ながらの絶好位。
最終コーナー、ロードクエストは大外を更に体一つ外に膨れて追い出し、鋭い末脚で先頭に追いすがる。が、コースロスが響いたか最後は脚色が鈍り3着まで。

最後の脚は見応えありました。が、距離の壁なのか、直線の急坂なのか最後の100~200mはじわりとした伸び脚で交せませんでした。なんとなく新潟なら2000mまでいけそうですが、坂のあるコースだとマイル以下に限定されそうですね。

強い馬は間違いないですが、クラシックレースには縁がなさそうですね。
リオンディーズ
マカヒキ
サトノダイヤモンド
エアスピネル

牡馬クラシック戦線は、この4頭のみに絞られた感がありますね。

完成度、そして瞬発力、まずはこの4頭に共通してるストロングポイントでしょう。


さらにリオンディーズとエアスピネルは「パワー」、マカヒキとサトノダイヤモンドは「気性」が特に秀でていると思われます。


■リオンディーズ
リオンディーズは、半兄エピファネイアに似てきた気がしました。気持ちが強くてパワーがあるので抑える競馬は今後も難しいかもしれません。要するに抑えられたら究極の瞬発力を持ってはいるけど、気持ちが勝ってる馬なので抑えつけることはできないだろうという見立てです。

これがハマったときは、エピファネイアのように信じられない強さを見せるのではないかと思いますがどうでしょうかね。


■エアスピネル
エアスピネルは体型が明らかにマイラー寄りになってきたなと感じました。さらにパワーを感じさせる胸前の厚みは、ダートでも能力を発揮するのではないかとすら感じます。

この時期にクラシックを諦めるのは難しいと思いますが皐月賞やダービーでは他3頭に土をつけるのはきびしいかもしれません。気性も勝ってるタイプなのでNHKマイルあたりで最高のパフォーマンスをみせてほしいですね。ただ、古馬になって?夏を越して?気持ちにゆとりが持てれば2000mまでは一線級の力があると思ってます。


■サトノダイヤモンド
サトノダイヤモンドは本当に賢さ、聡明さを感じますよね。すでに名馬の風格があるというか…きさらぎ賞のあの一瞬の瞬発力、騎手に従順なコントロールのしやすさはみてる人達にも衝撃で、あれ?いつそこにいた?と思わせるほどスムーズな競馬をすでにしています。

この時期としては申し分なく前出した2頭とは違う安定感があります。まだ揉まれていない未知の部分はありますが、そもそも気性に問題のないこの手の馬は揉まれるようなレース運びを選択しない、回避できる気がします。

僕はこの馬をみたとき、年間負けなしだったテイエムオペラオーのような澄んだ雰囲気を感じました。可能性は本当に大きい馬です。


■マカヒキ
最後にマカヒキ。
正直あまり前走とかみてなくて、弥生賞で初めて見ました。一年にこんなにもいるのか?と思うほどにこの馬も賢く、聡明な感じで、現時点ではサトノダイヤモンドよりも体幹の強さのようなものを感じました。

まさしく弥生賞は、あれ?いつのまにそこにいたの?しかもトップギアに入ってる!と…本当に身体のバランスがいいのか、高級車のような何も振動のないギアチェンジで、前出した2頭の真後ろまで来ていたのは驚きました。


個人的には甲乙つけ難いですが、パドックで醸し出す雰囲気、レースの安定感から、サトノダイヤモンドが一歩抜けてるかなと感じました。

今のところの格付けはこんな感じでしょうか

東の大横綱サトノダイヤモンド
西の大横綱マカヒキ
大関リオンディーズ
関脇エアスピネル

どの馬も当日の調子や臨戦過程で勝ち負けは変わりそうですが、横綱2頭は現時点では体調や展開含めて馬が自らカタチを作ってきそうなそんな雰囲気があります。

どちらも名馬なんでなんか戦って白黒つけてほしくないなあとか思ったりしますタラー