最近(といってもここ数年)官僚について興味が出てきていくつか本を読んだりしてるんですが、この本がなかなか面白かった。
霞ヶ関維新――官僚が変わる・日本が変わる/新しい霞ヶ関を創る若手の会

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僕らと同世代のキャリア官僚が「新しい霞ヶ関を創る若手の会」(NPO法人プロジェクトK)という組織を立ち上げ、現職の立場から今の公務員制度の問題点を踏まえた上で、霞ヶ関構造改革をこのように進むべきと提言した内容である。
常々思っていた、「真に国益を考えた戦略思考の不足」、「省益と調整を最重視する組織の弊害」を改めて感じると共に、構造改革の中身についても共感できる内容であった。
特に、各省庁からの影響を排除して強い権限を有する総合戦略本部の設置については、正にそのような組織が必要なんだろう、と再認識した。
また、最近感じるのは、民間企業だけでなく官民が一体となった国家間の競争が従来以上に激しくなってきていること。スピード感が少しでも欠けると他国に完全に置いていかれる時代になってきた。そのような状況下で、省庁間の対立や既得権益社からの反対などで揉めている時間なんて本当にない。
例えば、今回のAPECでTPP参加の是非の対立は、輸出産業の発展を望む経産省と国内の農業を保護したい農水省の利害が完全に衝突する案件である。
韓国でも日本と同じように関税を取り払うと農業がつぶれるとの批判が国内にあったが、農業者所得保障とセットにすることで国内をなんとかまとめて、EUとのFTA締結への見通しを立てている。
(ちなみにFTAが締結されると電機・自動車など韓国からEUへ輸出される関税約14%が撤廃される見通し)
⇒日本の製造業に取ってみると、昨今のウォン安(円高)とあわせて極めて不利な状況になる
最近の韓国、台湾、中国は本当に脅威で、技術的にも相当迫ってきている(一部は既に負けている)。
さらに、政治的な観点でのスピード感や長期的な戦略に関して言えば、日本は2週遅れくらいのイメージ。
グローバルに競争せざるを得ない製造業で働く立場として、正直10年後、20年後の日本行く末が本当に恐ろしいと日々感じるようになってきた。
現状の状態を打破するのが非常に難しいのはよくわかるんだけど、今後、日本として何を強みとしてどのような戦略で他国に立ち向かっていくのか(外交問題も含めて)、本当に予断を許さない状況に陥ってきていると思う。
そんな中自分たちと同世代で、将来の日本について真剣に考えている「プロジェクトK」のような組織が生まれてくることは、せめてもの救い。喜ばしい限りです。大いに応援したいと思います。
が・・・、つい先日の日経新聞に掲載されていたんだけど、この「プロジェクトK」の代表者である朝比奈一郎さん(経済産業省課長補佐)が今月12日に退職されるようです。
なんでも龍馬の「亀山社中」ならぬ「青山社中」なる会社を立ち上げるようです。
(会社設立が今月の15日(坂本龍馬の誕生日かつ命日)とのこと)
真意はよくわかりませんが、一度外に出てしまった方がやり易い面があるのかもしれません。
薩長同盟に漕ぎ着け明治維新への流れを作った「亀山社中」のように、世の中を抜本的に変えてくれることを切に願っております。
<参考>
プロジェクトK:http://projectk.jp/
青山社中:http://aoyamashachu.com/
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常々思っていた、「真に国益を考えた戦略思考の不足」、「省益と調整を最重視する組織の弊害」を改めて感じると共に、構造改革の中身についても共感できる内容であった。
特に、各省庁からの影響を排除して強い権限を有する総合戦略本部の設置については、正にそのような組織が必要なんだろう、と再認識した。
また、最近感じるのは、民間企業だけでなく官民が一体となった国家間の競争が従来以上に激しくなってきていること。スピード感が少しでも欠けると他国に完全に置いていかれる時代になってきた。そのような状況下で、省庁間の対立や既得権益社からの反対などで揉めている時間なんて本当にない。
例えば、今回のAPECでTPP参加の是非の対立は、輸出産業の発展を望む経産省と国内の農業を保護したい農水省の利害が完全に衝突する案件である。
韓国でも日本と同じように関税を取り払うと農業がつぶれるとの批判が国内にあったが、農業者所得保障とセットにすることで国内をなんとかまとめて、EUとのFTA締結への見通しを立てている。
(ちなみにFTAが締結されると電機・自動車など韓国からEUへ輸出される関税約14%が撤廃される見通し)
⇒日本の製造業に取ってみると、昨今のウォン安(円高)とあわせて極めて不利な状況になる
最近の韓国、台湾、中国は本当に脅威で、技術的にも相当迫ってきている(一部は既に負けている)。
さらに、政治的な観点でのスピード感や長期的な戦略に関して言えば、日本は2週遅れくらいのイメージ。
グローバルに競争せざるを得ない製造業で働く立場として、正直10年後、20年後の日本行く末が本当に恐ろしいと日々感じるようになってきた。
現状の状態を打破するのが非常に難しいのはよくわかるんだけど、今後、日本として何を強みとしてどのような戦略で他国に立ち向かっていくのか(外交問題も含めて)、本当に予断を許さない状況に陥ってきていると思う。
そんな中自分たちと同世代で、将来の日本について真剣に考えている「プロジェクトK」のような組織が生まれてくることは、せめてもの救い。喜ばしい限りです。大いに応援したいと思います。
が・・・、つい先日の日経新聞に掲載されていたんだけど、この「プロジェクトK」の代表者である朝比奈一郎さん(経済産業省課長補佐)が今月12日に退職されるようです。
なんでも龍馬の「亀山社中」ならぬ「青山社中」なる会社を立ち上げるようです。
(会社設立が今月の15日(坂本龍馬の誕生日かつ命日)とのこと)
真意はよくわかりませんが、一度外に出てしまった方がやり易い面があるのかもしれません。
薩長同盟に漕ぎ着け明治維新への流れを作った「亀山社中」のように、世の中を抜本的に変えてくれることを切に願っております。
<参考>
プロジェクトK:http://projectk.jp/
青山社中:http://aoyamashachu.com/