こんにちは、司法書士らんたん事務所です。

 

成年後見制度が大改正を迎えようとしています。今回は、この改正のポイントをわかりやすくお伝えします。

 

■ なぜ改正が必要なのか?

 

現行の成年後見制度は介護保険とともにスタートしました。認知症や知的障がいなどにより判断能力が不十分な方を守るための大切な制度ですが、「いったん始めると原則として終身続く」「後見人を途中で替えにくい」といった問題点が長年指摘されてきました。

 

■ 改正の主なポイント

 

① 終身制の廃止

これまでは一度後見が始まると、本人が亡くなるまで続くのが原則でした。厳密には現在のままでも、補助類型のみ必要がなくなれば終了できるところ、全件を補助にしてしまうという改正が予定されています。

 

② 3類型の「補助」への一本化

現在は「後見」「保佐」「補助」という3つの類型がありますが、これを「補助」に一本化する方向です。本人の判断能力の程度に応じて、必要な支援だけを柔軟に選べるようになります。

 

③ 支援内容の限定化(オーダーメイド型へ)

これまでの「何でも代わりにやる」包括的な支援から、「必要なことだけサポートする」限定的な支援へと転換します。本人の自己決定をより尊重する方向性です。いまでも、意思決定支援や意思の尊重は重視されていますが、より制度における担保をはかります。

 

④ 後見人の交代が容易に

「本人の利益のために特に必要がある場合」という新たな解任事由が設けられる予定で、本人と後見人との関係性が合わない場合などに、より柔軟に交代ができるようになります。


⑤申立人類型の追加

公正証書で指定したものも申立人になることができます。このあたり、親族がおらず、任意後見契約をするコストも負担が難しい方の受け皿になりうるかもしれないと期待してます。

 

■ いつから変わるの?

 

順調に進めば2年後に新制度がスタートするかというところです。


周囲の方の反応を見ると、複雑になるのかなという戸惑いもみられますが、私の受け止めとしては、おおむね現行の補助類型に準拠した取り扱いになるのではと見込むところです。

原則は行為能力制限がないというところで、より利用者にとってはハードルが下がることも期待しています。


オーダーメイド感は強くなるため、専門職としての提案力はより問われるのかもしれません。

キャッチアップにつとめます。


以上、成年後見制度についてでした。

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