本当のとき | 一斗のブログ

一斗のブログ

2011年6月15日に小説を出版しました。
出版をするにあたっての様々なエピソードや心の葛藤、病気の事等書きました。今はショートショート(超短編小説)やエッセイ等を載せています。宜しくお願いします。

清隆が大きな河川敷へとづづく斜面を駆け下りていった。


状況を把握出来ていない 悠哉はその ふかがいな行動に一瞬とまどたっが

次の瞬間、


悠哉は人間離れした反射神経と跳躍力で清隆のスピードを完全に奪いっさった。


悠哉といっしょにいた智美は一連の出来事に声を発する間もなく、しなりとその場へ座り込んでしまった。


突然!


「誰か!!誰か!救急車を呼んでくれ~~!」 心の底まで響き渡る悲痛にも似た叫びだ。私が悠哉のもとに駆け寄ろうとすると、


「美晴!来るな!!来ちゃだめだ!!........」


しだいにすすり泣く声にも聞こえてきた。


悠哉がナニかを知ってしまったことは間違いない。只、その真実を解き明かせるのは私の一番嫌いな男に頼るしかない。


この状況で彼、鴻上ヒカル を呼ばなければ、私は彼携帯に電話を掛けた。




一斗