短編小説「2112」1 | 一斗のブログ

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2011年6月15日に小説を出版しました。
出版をするにあたっての様々なエピソードや心の葛藤、病気の事等書きました。今はショートショート(超短編小説)やエッセイ等を載せています。宜しくお願いします。


プロローグ



キャビンアテンダントが機内放送を始めた。

「乗客の皆様、長らくのご搭乗大変お疲れ様でした。当機は
あと一回のワープ航法をもちまして流れ星銀河系内太陽系へ到着致します。
15分後にワープ時空間へ入ります。安全のためカプセルシートへ内へ
お入りください」



全長約400メートルにも及ぶスペースシップはマースタウンがある火星と
地球の中間地点で止まりそこからは100人ほどが乗れるスペースプレーンで
それぞれ目的地の空港まで移動する。


最近、発見されたE12地球型惑星の地質調査に同行していた18歳の考古学者
神原駿(かんばらはやお)は地球へ帰り学会で発表すれば世界中から注目される
ことになる大発見をしていた。
しかし、駿の頭の中はそのことよりも地球で待っている恋人"折原しずく"に会える
嬉しさでいっぱいだった。
地球時間だと約2年振りに恋人に会えるのだ。無理もない。

しかし、太陽系までの最終ワープがそんな駿の頭の中を一瞬で真っ白にしてしまうこと
になるとは駿も含む1000人を超える乗客、搭乗員の誰一人予想だにしていなかった。


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