第3話。いろんな意味で深く考えさせられる内容でした。
この回の軸となる、千津さんとカナメちゃんの切なくも優しい物語に深く心を打たれたのは言わずもがな。
加賀さん演じる千津さんは、とても奥ゆかしく上品だけど気取らずチャーミングな女性で。とても素敵だと思いました。あんな風に年を重ねられたらいいよね。
愛するご主人を失った日に出逢ったカナメちゃんと千津さんの心の絆が尊く美しかったです。
最期を看取ったカナメちゃんが「虹の橋に行ったら探してくれる?」って問いかけられた時。千津さんのことばに応えるように、その指を舐め舐めするカナメちゃん。この場面が、私には1番グッときました。
ひとりぼっちでなくて良かった。死ぬまでこの家に居たいって望みが叶って良かった。心配していたカナメちゃんのこの先も、徳丸先生が最後まで面倒見てくれることになって良かった。
高齢化。老人の孤独死。街の老朽化と再開発。
私たちの身近でも感じる大きな問題。自分自身も、他人事ではなく。どんどんそちら側に近づいていっているのを肌でも感じ始めてる。
この先、いつどうなるかもわからないから。むやみに動物は飼えないねなんて。動物好きの旦那も口にしたりするし。今は2人ともおかげさまで元気に毎日過ごせてるけど。この先、いつかはひとりになるんだなぁとか。身寄りはいるけど、側には居ない事が時々心細く感じたり。私が今住む街も高齢化が進んで、空き家もチラホラあったり。街は確実に最盛期を過ぎて静かに過疎化が進んでいる。
でも。
不安だったり。心配だったり。切なさだったり。寂しさだったり。それだけではなくて。
街を必死に守ろうとしているのは、親の代やそれ以上前から引き継いで街を愛し支えてきた世代のひとたちだけじゃない。そんな大人たちに育てられ。街に育てられた若い世代もまた。
街をこよなく愛して。街とそこに住まうひとたちをなんとか守ろうとして頑張っている。
ひとつの街と。そこに住まうシッポたちが。世代を超えてひととひととを繋ぐ。それがとても丁寧に描かれているからこそ。このドラマは胸の深い部分にじんわり沁み入るんだと改めて感じた次第です。
再開発業者への対策を練る町内会の大人たちの熱量に押されつつも。
幼少時代にお世話になった千津さんが抱える問題に真摯に向き合い。千津さんだけでなく同じような悩みを持つ年老いた飼い主さんたちに対して何ができるかを考える場面。
若い2人が訪問看護で盛り上がる様子を、そっと見守る徳丸先生の姿がとても印象に残った。きっと、徳丸先生も現役の時はそうしたケアを大切と思って実践してきたのだろう。それを引き継ぐ形ではなく。若い2人が気付いて自発的に始めることに意味があるって。そう考えてるところがとても素敵なひとだと感じたよ。
1話でも、ダイキチの飼い主さんの事を知ってて敢えてコオ先生には知らせず。コオ先生が自分でダイキチを飼うって決めるのを待ってたし。
期待しているのとは違うだろうけど。やっぱり自分の目が見込んだ相手は、自分の志と同じ方をちゃんと見て行動するってことを確信してるんだなぁって。
千津さんにいい後継者が見つかってって言われて。心から嬉しそうで誇らしそうな徳丸先生の表情からも。コオ先生のひとがらが強く感じられて。
女性に奥手で縁のない設定なのか。名倉の元カノの存在に異常に反応したり。2話でも女に囲まれて育ったのに、女心がわからないヤツなんて言われてたり。なかなかの不器用キャラなコオ先生だけど。
実際はかなりモテモテだし。無自覚だけど。なにより周りから愛されるひとがらが随所に描かれているのがすごくいい。
小瀧くん演じるホリくんも。いつのまにか坂の上動物病院に出入りしてるし。ナルタウンで研修受けつつも。レトロで機材も古臭くさい小さな病院の院長。だけど腕は確かで。なによりシッポと飼い主さんの心に寄り添った診療を信念にしているコオ先生のひとがらが強く惹き付けるからなんだろうなぁ。
今後の展開も楽しみな限りです。
次回は、なにやらコオ先生にピンチが降りかかるのね。コオ先生を守るために奮闘するひとたちにも着目して見たいと思っています。
では、お仕事に励んできます。
では、また。