約7年前ひょんなことから我が家にやって来たカルが、
ゴールデンウィークの最中に静かに旅立って
行きました。
去年の10月の末には、
腎不全の末期であることがわかり、
家でもできる限りの治療をしてきました。
その結果、一定期間元気に暮らして、
ドクターも驚きました。
でも、3月頃から少しずつ歩く速度が
遅くなっていきました。
3月半ば、カルが浴槽の蓋の上に乗りました。
このときはまだジャンプする力がありました。
おけの水は飲みません。

少し時間をおいて風呂場に行くと、
僕を見るので、ぬるま湯に替えてやると、

おいしそうに飲みました。

気持ちが通じたような気がしました。
4月の20日、
こたつにいる僕のところに
ゆっくりゆっくり甘えにきました。




これがカルと一緒の最後の時間のような
予感がしました。
カルもそれがわかっているようでした。
1週間して近くの座布団の上に乗るのがやっとでした。


これが僕のところにくる最後でした。
僕はいませんでしたが、
最後はあまり苦しまず、
眠るように息を引き取ったようでした。
我が家にやって来たときは、
野良猫でしたから、
いつも餌をねだっていました。
愛嬌が出て、少しずつ少しずつ家猫になっていきました。
1月の頃、ちょっと元気を取り戻して、
なにやら話しかけてきました。

あの時、何が言いたかったのだろう。
カルが旅立って3週間、
カルがいない時間は、とても静かだ。
あっちでも、先に逝ったミー子とリーに
仲良くしてもらいな。
僕もカルと過ごした時間は忘れないよ。