その中でも、「最も危険度が高い」(同社関西支社の担当者)のが、「カルガモ走行」と呼ばれる不正通行だ。料金所を通過する際、前の車の後ろにぴったりくっついてETCをすり抜け、料金の支払いを免れる手口で、親子で列をつくるカルガモになぞらえ、こう呼ばれている。
同社によると、過去にはカルガモ走行を数百回も繰り返した運送業者の男もおり、警察に通報。男は昨年1月、道路整備特別措置法違反(不正通行)容疑で逮捕された。「前の車が突然止まったりしたら、事故につながりかねない。非常に危険な行為で、絶対にやめてほしい」と担当者。
こうした悪質な不正通行対策として同社は、通過する車の後方などから撮影できるカメラの設置を進めるとともに、その映像から不正通行者を特定する専門部署「不正通行調査隊」を20年に発足。料金支払いの催促、督促を繰り返しても応じない場合、警察に告発や情報提供するなどしている。
これらの対策が徐々に成果を上げ、不正通行は減少傾向にあり、21年度には8万619件とピーク時の3分の2にまで減った。22年度はさらに下回る見込みだという。
しかし、19日で休日上限千円や無料化実験が終了することから、同社は高くなる料金への反発などで「『うっかり』ではなく『故意』の不正通行が増加するのでは」と懸念。カルガモ走行を含めた不正通行への対策を強化する方針だ。
うっかりカード抜いてたらと想うと
怖〰