ネットで、ドイツ文学の数多くの作品を翻訳したドイツ文学者、
高橋健二の訳書リストを見ていたら、
『ドスコチルの女中』という作品が目にとまりました。
エルンスト・ヴィーヒェルトという作家の作品らしい。
女中、すなわちメイドさんが登場すると思われるこの小説、
シュトルムの『愛のいざない(従弟のクリスティアンの家で)』や
ヘルマン・ヘッセの『ラテン語学校生』のような作品なのだろうか?
それとも、まるで違うタイプの作品なのだろうか?
非常に気になります。
我が愛読書のひとつである、
平凡社の『世界名詩集大成8 ドイツ3』には、
彼の詩が5篇収録されており、
その生涯についての説明文もありました。
それによると、彼は1887年5月18日生まれ。
反ナチスの活動をしたため、秘密警察に監視され、
ニーメラー牧師の拘禁に抗議してから程なく、
ブーヘンヴァルト強制収容所に送られたそうです。
釈放の際には、ゲッベルスから反ナチス的な言動をしたら
「肉体を無き物にする」と告げられたとのこと。
それ以後、秘密警察の監視を受けながらも、
ヴィーヒェルトは密かに作品を著し、
その原稿を庭に埋めていたそうです。
亡くなったのは1950年。