ヨーゼフ・マルクスの歌曲 | さすらい人の徒然日記

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ネット通販で注文していたCDが届きました。

・フィッシャー=ディースカウによる
 メンデルスゾーンの歌曲集&レーヴェのバラード集(2枚組)

・ハンス・フォンク指揮によるディーペンブロックの作品集(2枚組)

・ORF(オーストリア放送協会)の歴史的録音による
 ヨーゼフ・マルクスの歌曲集。

以上の3タイトルです。
ただ、メンデルスゾーン&レーヴェのCDのプラスチックケースが
一部破損していたので、良品との交換をしてもらわなくては。


ヨーゼフ・マルクスの歌曲集は、
ヴィルマ・リップ、ヴァルデマール・クメント、
イルムガルト・ゼーフリート、アーリーン・オジェーら
そうそうたる顔ぶれによるCD。
1981年に録音されたオジェーによる5曲は管弦楽伴奏付き歌曲で、
それ以外の1951年に録音された歌曲は全てピアノ伴奏付き作品。
そして驚くべきことに、全28曲のうちの15曲が、
なんと作曲家本人によるピアノ伴奏!
これは実に貴重です。まさに歴史的名録音。
1951年および52年のモノラル録音ながらも、
音質はかなり鮮明で、じっくりと聞き惚れました。
1882年生まれのヨーゼフ・マルクスの歌曲は、
広い音域の中を、美しい旋律が次々と紡がれていきます。
それはドイツ的な重々しいものではなく、
ウィーン的な軽やかさを備えたもので、
歌詞のリズムを活かした
言葉と音楽の融合が実に見事な歌曲に仕上がっています。
ヴォルフ以後の優れたドイツ歌曲作曲家としては、
オトマール・シェックが有名ですけれども、
その生涯において約150もの歌曲を作ったマルクスは、
それに比肩する存在と言えるかもしれません。
いや、むしろ、響きに晦渋さがないぶん、
シェックよりも親しみやすいかも。

そうそう、収録曲の中に
「Japanisches Regenlied」という曲がありました。
日本語に訳せば「日本の雨の歌」といったところ。
ピエール・ルイスの詩による作品。
でも、音楽に日本的要素は皆無です。


【追記】
「巷に雨の降るごとく わが心にも涙ふる。」
という堀口大學・訳で知られているポール・ヴェルレーヌの詩を
ヘルマン・ヘッセが独訳したものも、マルクスは歌曲化してます。