立原道造の訳詩 | さすらい人の徒然日記

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夕方、スーパーで買い物したついでに
セブンイレブンに立ち寄り、セブンアンドワイに注文しといた
『立原道造・堀辰雄翻訳集』(岩波文庫)を受け取りました。
帰宅後、嬉しさと期待感でドキドキしながらページをめくりましたよ。


お目当ては、立原道造が訳したシュトルムの短篇4作品ですが、
彼の詩集を読み、その繊細な言葉の表現が気に入ってからは、
リルケの詩の翻訳も気になるところとなりました。
立原道造は、リルケの初期の詩だけでなく、
「オルフェへのソネット(オルフォイスによせるソネット)」も
訳しているのですねえ。


茅野蕭々の『リルケ詩抄』に収められているのと同じ詩が
幾篇かあったので、興味深く読み比べしてみました。



まず茅野蕭々の訳による「愛する」の第1章の詩は、


  それから愛はどんな風にお前に来たんだらう。

  日の照るやうに、花吹雪のやうに来たか。

  祈祷のやうに来たか。――お話し。


  幸福が輝きながら天から離れて、
  翼を畳むで大きく
  私の花の咲いてる魂に懸つたのです……


一方、立原道造による同じ詩の訳は、


  さうしてどんな風に愛はおまへに来たの?

  日の照るやうに 花吹雪のやうに来たのかしら

  祈りのやうに来たのかしら――おはなし


  幸福が かがやきながら天から離れ

  大きな翼をたたんで

  花咲いた私の魂にかかりました


個人的には、立原道造の訳が好きです。
この繊細かつ丁寧な口調による言葉の展開は、
まさに立原道造の詩の世界に通ずるものがあります。
それだけに、
「この夭折の詩人が、シュトルムの詩も訳してくれてたら…」
と思わずにはいられません。




あ、かなり余談ですけれども、
声優の石田彰さんが、立原道造の詩を朗読したCDを
出されているようですね。
どんな風に朗読されているのか、ちょっと気になる(笑)