『学問のすゝめ』 | さすらい人の徒然日記

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『学問のすゝめ』(福沢諭吉・著、ワイド版岩波文庫)を読了。

某マイミクさんがこの本を読んだ感想を
日記に書き記していたのを目にし、大いに触発され、
自分も図書館でこの本を借り、読書してみました。

世に名著と呼ばれる作品は数あれど、
その全てに目を通すのは至難のこと。
真に恥ずかしい話ですが、『学問のすゝめ』を、
この歳(何歳かは言えない。苦笑)にして初めて読みましたよ。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という
有名な一文によって始まるこの啓蒙の書物は、
全17篇によって構成されています。
それぞれ、「国法の貴きを論ず」とか
「我心をもって他人の身を制すべからず」とか
「演説の法を勧むるの説」とか、様々な題のもと、
福沢諭吉の啓蒙の言葉が書き記されております。

『学問のすゝめ』が教え説く、もっとも重要な思想は、
「一身独立して一国独立する事」という言葉に尽きるかもしれません。
要するに、諸外国にあなどられないためには、
個々人がきちんと自立した精神を持つことが大切で、
そのために学問を修め、見聞を広め、
勉学で得た教養をもとに行動することが大事である、
と説いているわけです。
時代が明治となり、西洋の列強諸国によって
日本が飲み込まれるかもしれないという危機感から、
福沢諭吉は、この17篇を書き記したのでしょう。

用いられている言葉自体は古めかしいですが、
記されている内容は、驚くほどの清新さを保っています。
つまり、現代においても、きちんと適用することができる
普遍性を備えている書物というわけです。
まあ、違う見方をすれば、
現代の日本は、明治の頃からまるで進歩していない、
とも言えますけれども(苦笑)