休日

 

早起きをして

 

 

お花見をしにいくことにした

 

 

 

暖かくなって

 

綺麗に咲いている桜

 

 

通勤でただ通り過ぎるときに

みるだけではもったいない

 

 

コンビニで

 

コーラとサラミ棒を買い

 

川沿いへ向かう

 

 

そこには

 

綺麗に咲いた

 

 

桜がたくさんある

 

 

一本選んで

 

その桜の木に向かう

 

 

その根元にちょこんと

 

体育座りをした

 

 

そして

 

買ってきたコーラを開け

 

一口飲む

 

 

しゅわしゅわとした

感覚がたまらん

 

 

喉越しがいい

 

 

クーーーーーーー

 

キンキンに冷えてやがると

 

声をあげ

 

サラミ棒に

むしゃむしゃと

かぶりつく

 

朝から結構

 

脂ギッシュな

おつまみである

 

 

それを

 

コーラで流し込む

 

口の中の

油分を

 

コーラが流し

 

口をリフレッシュさせてくれる

 

 

上を見上げれば

 

 

そよ風に

 

そよそよと

 

揺れている

 

揺れに合わせて

 

はなが

 

ハナハナと舞ってくる

 

 

ピンク色の花

 

 

とっても綺麗で素敵

 

 

朝ということもあり

 

 

ペットを散歩している人や

 

ランニングをしている人が

 

数える程だがいる

 

 

こうしていると

 

とっても平和で穏やかな

気分になる

 

 

世界で色々と起こっているのが

 

そんなことが

ないんじゃないかと

思うくらい

 

穏やかな時間が

すぎていく

 

 

買ってきた

おつまみを食べ終え

 

コーラを

ちょびちょび

飲んでいると

 

一匹の猫が

 

歩いてきた

 

 

 

桜の花が舞う中を

 

のしのしと

 

優雅に

 

軽快に

 

歩いている

 

 

そんな猫を見ていると

 

こちらに向かってくるではないか

 

 

手を伸ばすと

 

躊躇することなく

私の手に

頭を擦り付ける

 

 

そして

そのまま

 

近くに座り込んだ

 

 

君も

 

一緒にお花見するかい

 

そう呟くと

 

猫はあくびをして

 

横に座り込んだ

 

 

 

まだちょっと寒いから

 

猫くんも誰かの温もりが

 

欲しいのだろう

 

 

私は

 

わしゃわしゃと

 

頭から背中を

撫でてやった

 

 

とっても気持ちよさそうに

目をつぶり

 

撫でる感覚を

確かめているようだ

 

 

のどかである

 

 

この時間がずっと続けばいいと

思う

 

それにしても

 

 

桜ってこんなにも

綺麗だったんだなって

思った

 

 

いつからだろうか

 

お花が綺麗と

思えるようになったのは

 

 

お花に興味を持つように

なったのは

 

 

昔は

 

食べ物のことだけ

 

花なんて食べれんし

みるだけなんて

 

つまらんと思っていた時期がある

 

なのに

 

こうやって

 

見て

 

楽しむことが

できるようになった

 

としをとったからなのか?

 

 

いや

 

大人になったと言った方がいいかな

 

 

同じか笑

 

 

 

なんだか

 

 

儚いな

 

 

どれだけ

 

時間が過ぎただろうか

 

 

人がだいぶ増えてきたので

そろそろ家に戻るかな

 

 

私が立ち上がると

 

猫が

 

もういくのかと

言わんばかりに

 

にゃー〜と

 

鳴く

 

 

わしゃわしゃと

 

頭を撫でてやり

 

 

別れを告げた

 

 

 

一人ぼっちと思っていたが

 

一匹加わり

 

楽しいお花見になった

 

 

さて

 

 

帰ってから

 

掃除

 

洗濯が待っている

 

 

日常に戻るのは

 

とっても憂鬱だ

 

 

 

また

 

来年ここで

 

一人花見

 

いや

 

 

一人と一匹の花見が

 

できるといいな