休日
午前中は曇り
午後から雨予報
買いにいきたいものがあり
午前中ならなんとか
雨に降られずに行けると
傘を持たずに出かけた私
行きは問題なく目的地まで到着
買い物を済ませ
帰りの電車に乗る
家の最寄りの駅に到着した瞬間
雨に降られた
私は思う
午前中なら
降らない言ってましたやん・・
午前中は曇りですって
予報で言ってましたんやん・・
なんで
あと少しなのに
雨降ってきますのん
天気予報とは
こんなもんだ
いや
そもそも傘を
持っていけばよかった
でも
邪魔ですやん
傘って
結構
邪魔ですやん
だから
持っていかなかった
折りたたみ傘はと
思うかもしれない
私は
持っていないのだ
持っているのは
コンビニにある
ビニール傘
それだけ
そして
数本ある
なんで
数本あるかって？
それは
傘を持って
いかなかった時に
何回も
雨に降られて
そして
買ってしまうのである
コンビニで・・・
もったいない
ごもっともです
そして
今
まさに
雨に降られて
駅で
待ちぼうけ
少し行った先に
コンビニ・・・
雨が止むのを待つか
傘を買うか
その選択を迫られる
駅についてから
１０分・・・
まだ
待つか？
雨はやむのか
それとも
このまま
ずっと
振り続けるのか
午後から雨模様だったから
このまま振り続ける可能は十分ある
しかし
一旦止む可能性もある
私の他にも
雨宿りしている人がいる
雨を見て時計を見て
どうするか悩んでいるようだ
２０分経過
少し雨が収まってきたように見える
なんか止みそうな気配
このまま待つか
それとも
走って帰るか
しかし
買ったものが
濡れるのは嫌だ
コンビニに行くか
どうするか・・・
だが
これ以上傘が増えるのは嫌だ
それに
コンビニの傘は高いのである
一回の食費くらいする
それに
高いのに
すぐ壊れるのである
勢いよく開いたら
骨組みが外れて
ぐちゃぐちゃになったり
ゆっくり開いても
いつの間にか骨組みが
外れて閉じられなくなったりもする
もっと
長持ちするようにして欲しい
さて
そろそろ
３０分は経つだろうか
傘があれば
もう家についている・・・
買いに
行くか
コンビニはすぐそこ
葛藤が続く
しかし
しかしだ
だいたいこんな時
傘を買うと
買った瞬間雨が止むもんなのだよ
そんな時が
何回もあった
あの瞬間
どれほど
虚しい思いをするか
わかっているからこそ
素直き買うことが
できない
虚しすぎるのだよ
しかし
このまま
待ち続けるのか
駅で
このまま
さっさと家に帰って
のんびり
したいではないか
そもそも
自分が
傘を持っていかなかった
のが悪いのではないか
天気予報には
星の数ほど
裏切られているのに
なんで
信用してしまったんだ
なんで
なんでなんだ・・・
後悔と絶望の狭間で
雨を見つめながら
私は
決意する
傘を
買おう
コンビニへ走る
無我夢中で
傘を求め
コンビニにつき
傘を手に取る
一旦
外を見つめ
止むなよ
そう
呟く
レジに向かう
その時だった
レジから
外を見ると
なんと
雨が
止んでいるのがわかった
いらっシャッセ〜〜
店員が言う
私は
店員の顔を見て
満面の笑みを浮かべた
そして
レジから
外れ
傘を戻す
店を出る時
もう一度
店員を見て
笑みを浮かべる
俳優の
西田敏行並みの
笑みを浮かべる
そして
コンビニを出た
外に出ると
雨が止んでいる
なんなんだよ
なんで
傘買おうとすると
止むんだよ
止むなら
さっさと止んでくれよ
傘と天気
いつも
ドラマが待っている
買うか
買わないかの
ドラマ
折りたたみ傘
買ったほうがいいよな
毎回
思う
しかし
いつも
買わない
そして
今回も
買わない
結局
また
買わない
家に着き
数本のビニール傘を
見つめる
これから先
一体何本増えるのか