俺は17歳になっても、男?女?と聞かれる容姿をして生きていた。
しかし、その他人の不可解さを感じることは、いつもストレスに感じていた。
女です。というが、それもなんだか嫌な気分だ。
大学まで行っても、そうなるだろう。そして就職はどうする?こんな訳のわからない人間が就職できるのか?このままでは明るい未来が全く見えない。
そう悩んでいた頃、きっかけは姉の一言だった。
姉「あんた、いつまでそんな男みたいな格好して生きる気なん?」
スカートを履かない俺の精神が未熟なのか・・・?
大人になればスカートが履けるようになるのか・・・?
女になるというのか・・・?
「・・・。そういえば、女になるというのは、男に抱かれたら女になるって聞いたことがあるな」
「そうか!!男に抱かれればいいんだ!!!そうすれば、俺は女になれるだろう」
しかし、こんな男のような容姿では、彼氏もできない。
「よし!!決めた!!今日から女の格好をして生きる。俺の精神はもう大人になってるはずだ」
そうして早速、家の中で、自分の呼称を「わたし」と言えるように、何度も
わたし、わたし、わたし、わたしと唱えていた。
姉「ちょっと、あんた気持ち悪いで!!!あんたの私は不自然やねん!!」
※自分で書いていても笑うくらいバカな考えだが、当時は至って真面目に悩み解決策だと思い頑張っていた。