１Ｒ，偶然のバッティングで大きく頭頂部をカットした八木橋。コーナーでセコンドが必死に止血作業をするが、すぐさま血が顔面に滴り落ち、視界を塞ぐ。八木橋、このピンチをどう凌ぐか！
2R開始早々、滴り落ちた血が八木橋の目を覆う。その瞬間を歴戦の雄、久保田は見逃さなかった。ダウン！！八木橋の膝が一瞬くずれ、天を仰いだ。八木橋すぐさま手をついて立ち上がる。久保田、チャンスとばかり襲いかかるが、八木橋、必死の応戦でコーナーを脱出。しかし逃げることなく打ち合う。そしてまた八木橋の右まぶたから出血。これは久保田の有効なパンチによる出血。いよいよ追い詰められた八木橋。であったが、連打で今度は久保田がダウン。壮絶なダウン応酬。八木橋ファンは声を枯らしながら声援、激を飛ばす。久保田は不敵な笑みを浮かべてダウンカウントを聞く。
これで両者のハートは完全にヒートアップ。お互いギョロ目でにらみ合い。完全な男比べとなった。３Ｒ、再び八木橋の出血がひどくなり、ドクターチェック。八木橋はレフェリーに手を引かれても、久保田の目から目を逸らさない。なんというガンつけ魂。３Ｒ終了のゴングが鳴っても、両者は睨みを外さない。３０代のガンつけ比べはいよいよ中盤戦に突入。