まるで飛行機のフレームみたい | 矢田 裕一のブログ

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好きな京都のこと、模型のことを綴っていきたいと思います

先月、所要で京都 ひと・まち交流館に出向いたところ
地下1階の奥に京町家の骨組み模型が展示されていました

京町家模型骨組み模型

模型を見ますと
外側の壁に柱を縦横に多く通しており
どちらかといえば飛行機のフレーム(桁)の通し方に限りなく近く
いわゆるセミモノコック構造に近いと考えます

飛行機のフレームは空気の風圧に耐える為にセミモノコック構造になっていますが
京町家は地震に耐えるために家そのものを軽くかつ強度を持たす必要にせまられた為、
結果的に飛行機のフレームに近い設計思想になったと思います

飛行機のフレーム設計が確立されだすのは第一次大戦以降からですが
京町家の設計は江戸期には確立されており、京町家の大工さんの
設計思想はかなり進んでいたと考えられます

このことから
古いものが必ずしも劣るのではなく、今あるものを通して
先人と会話をして学ばなければいけないかも知れません