以前書いたマライア・キャリーの口パクについての記事には根拠となるものが無かったため、今回は証拠としてYoutubeの動画を交えて紹介する。前回の記事はこちら→
マライア、口パクの秘密 (別ウィンドウ)
【1】完全口パクの事例
VIDEO これはもはや説明の必要はないかと思うが、CDをそのまま流している状態。動きや表情も豊かで、終始口パクを貫いている様子がうかがえる。おそらく客も、ライヴというよりパフォーマンスという感覚で見ているのかもしれない。CD発売前後、初期の各国プロモーションで多くみられるが、それ以外ではほとんど実施されない。
【2】pre-recorded口パクの事例
VIDEO こちらは国歌ということでCDでの販売や公式な楽曲配信はさせれていない。一見本当に歌っているようにも見えるが、よく見ると口パクしていることがわかる。マライアは、地声と裏声を頻繁に切り換えて強弱をつける特徴的な歌い方をする歌手だ。当然、裏声で歌うところはマイクを口元に近づけないとあまり聞こえなくなってしまう。ところが映像を見ると、動画(1:00)のようにマイクから口元が極端に離れている時に裏声が聞こえたり、動画(1:03)のように歌声が聞こえているうちに息を吸っていたりする。よって、実際に歌っているように見せかけて、事前に録音されたもの(pre-recorded)を流しているだけなのである。自身の古い曲を披露する際などに、現在の声質であらかじめ歌いなおして編集したものを流し、完全口パクしている大規模なライヴ映像もある。
それがこちら↓
VIDEO 最近の曲でも同じ方法をとる時がある。
それがこちら↓
VIDEO 【3】部分口パクの事例
VIDEO こちらの動画はイヤホンやヘッドホンをして聞くと口パクしている部分がわかりやすい。明らかにマイクからの音声ではない歌声がところどころで聞こえる。ちなみに動画(2:13~2:15)(2:28~2:35)(2:24~2:48)の部分はライヴ用に録音されたpre-recorded音源が使用されている。結果的に、まともに歌っているのは最初と最後だけということだ。部分的に口パクをするという発想を想定していないファンも多く、口パクではないと信じ込んでいる者がほとんどである。この部分口パクはマライアの常套手段であり、これが使われないライヴを探すほうが難しい。過去には口パクするはずの部分が早まって再生されていまうというプログラムミスも起きている。
それがこちら↓
VIDEO 動画(0:49~1:02)では、出だしから機材の不調のためかマライアの声が幾重にも重なり始め、突然切れる。マライアはその時“Hey...”と困惑の声を思わずもらしている。さらに動画(3:02)では口パク部分の音源が早まって再生されてしまい、直後にマライアが“Stop singing my part now baby”(私のパート歌わないでちょうだい)と歌いながらごまかしている。本来ならその後から最後まで口パクする予定だったが、マライアが言った台詞によってスタッフがプログラムの停止を判断したのだろう。またマライアも“Stop”と言ったからには腹を決め、最後まで口パクせずに歌いきった。皮肉にも、結果的にこの曲だけ一切口パクをしないで歌ったライヴになった。別のライヴでは、口パク中に発するマライアの声が丸聞こえになってしまっているものもある。
それがこちら↓
VIDEO このライヴでの口パク部分は動画(3:20~3:32)(3:35~4:10)なのだが口パク中にマライアが発している小さなhigh note(whistle note)という高音の声が、動画(3:46)部分で大きく聞こえてしまっている。耳を澄ませて改めて聴くと、口パク中の部分のところどころでこの声をマイクが拾ってしまっているのがわかる。このライヴに関してファンからは“バックコーラスのやつのせいでライヴが台無しだ”などの声が多く上がっているが、この声がマライアのものだと知っている者は少ないようである。
今回紹介したライヴ映像は、最も口パクがわかりやすいものを選んだ。そのため、ほかのライヴ映像で口パクを見極めるにはマライアのCDを聴きこみ、数多くのライヴ映像を見てからでないと難しいかと思う。マライアは世界一口パクを駆使するのが上手い歌手であると言っても過言ではない。ただ、そうする背景には彼女なりの理由があるのだ。また、口パクは声の温存にも役立っている。ライヴ活動で声を酷使し、早々に現役を退いていった歌手は数多くいる。そんな中、20年以上も歌い続けていられるのは、実はこの口パクのおかげでもあるのではないかと私は考えている。私はマライアの歌声が大好きだ。これからも、その声が続く限り世界に向けて感動を届け続けてほしいと願っている。
【口パクなし】
旧友であるマイケル・ジャクソンの追悼式で、涙をこらえながら生歌を披露するマライア↓
VIDEO 2012年、あのクリスマスの名曲を世界に届けるマライア↓
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