乳腺腫瘍の摘出手術 その1 ~切開まで のつづきです。

もうひとつびっくりしたのが、
腫瘍部位にたどり着いた後、
釣り針のようなかぎ針に腫瘍を引っ掛けて、
ナイロン糸でぐいぐい引っ張りながら周りの癒着した組織から切除したこと。

こうやって細い切り口から腫瘍を取り出すんですね。
摘出した後、釣れたよ~って感じで釣り糸のまんま、先生が腫瘍を見せてくれました。
エコーでは卵形に写っていましたが、
実際にはぼこぼことした形状で、白っぽいものでした。
これはホルマリン漬けにして組織検査に出します。
デジタルノギスで計ったところ、26mmでした。

仕上げは傷の縫い合わせ。
腫瘍があった内部は、溶ける糸で縫い合わせてくれました。
おかげで陥没せずに済み、乳房の表面はとてもきれいです。
乳頭部は乳輪に沿って、5cmくらいの切り口ですが、
縫い合わせ方がなんていうか、
+++++++ではなくて、
ーーーーーーのような感じ縫ってあり、すごくきれいです。
もちろん今は術後なのでだいぶ痛々しい感じですが、
数年したら目立たなくなるかなあ?
ちなみに抜糸せずに済むように、表面は溶ける糸を使わないのですか?って聞いてみたのですが、
「弱いので使えない」そうです。

その代わり、という訳ではないのですが、
今回「生体ボンド」というものを使いました。
保険が利かないのですが、
4000円くらいです。
通常は縫った後、抜糸までは入浴禁止&毎日の消毒が必要なのですが、
生体ボンドを塗ると、翌日からシャワーOKで、消毒も必要ないそうです。
これはとっても便利でした。
ただ傷口以外のところに付いてしまったボンドがかぶれてしまってかゆかったです。

もう1記事、つづきます。