息子、新4年生。
新しいクラスはメンバーがとても良かったらしく、
担任の先生もとても評判の良いベテランの女性の先生でした。
基本的に担任の先生の事は毎年好きな息子ですが、今年度の担任の先生には何故か早々に相性の良さを感じたらしい息子。
「僕、この先生好き^_^
クラスメンバーも大満足。」
と、初日からニコニコでした。
とりあえず良かった…一安心。
担任の先生はこちらがアクションを起こす前に電話をくださり、
「息子さんの吃音の件について、気をつけた方が良い事など教えてください(⌒▽⌒)」
と早速ご配慮を頂きました。
ありがたい。
今は息子の吃音がとっても酷いこと、
吃音がありながらも発言が多い子なのでおそらくかなり目立つこと、
からかいや笑いなどが起こったらご説明をお願いしますと伝えました。
その翌日、更にニコニコしながら帰宅した息子。
「児童会の役員に立候補した。」
ええええええ
詳しくは知らないけれど、4年生以上になると各クラス男女1名ずつ選出されて、
学校運営や各種イベントの進行に関わる(?)という役割みたいです。
前に出て話す役割もかなり多いはず。
吃音絶不調の今、本当に大丈夫なのか…
なぜ?一体どういう経緯で?と聞いたら、
「面白そうだったから。
他にも立候補者が何人かいたから、意気込みをスピーチして投票で決める事になった。
でも自分以外の男子は全員、スピーチが嫌で直前で辞退したので、
自分だけスピーチをした上で自動的に決定した。」
(女子の方は全員スピーチした上で投票したそうです)
だそうです。
いやぁ…
凄いな…
本当に今、吃音めちゃくちゃ酷い状態なんですが、
その勇気にアッパレ。
連発も難発もどちらもかなりある状態なので、多分スピーチ聞いてる方も大変なくらいです。
去年オンラインでお世話になっていた、大学の吃音研究者さん兼STさんにも、
「ここまで重度でありながら、これほど前に出たがる子には今まで会った事がない。
とても貴重だと思う。
彼の積極性を大事にしてあげてください。」
と常に言われていました。
私としては不必要に傷付く機会が増えそうでヒヤヒヤするのですが、
これがうちの息子の大事な大事な個性なんですよね…
私も吃音者なのでわかるんですけど、
吃音て必ずしも実際の症状の重さと、心理症状の重さは一致せず、
却って、普段うまく隠して生活している人の方が心理症状としてはずっと重かった、という事も普通にあり得るものなんです。
息子は今や誰にでもわかる吃音者なので、
もはや開き直っているのかも…??
心理症状はそこまで重くないのかな…
いや、わからない…
同じ吃音者であり親子なのに、息子の心情や苦労は私には量りかねているくらいなので、
そりゃ吃音の無い人にとっては未知そのものだろうなと思います。
そういう視線に耐えつつ、それでも前に前に出て行く息子。
息子にはこのまま、吃音に屈せず頑張って貰いたい。
苦労するかもしれませんが、立候補した児童会役員、しっかりやり遂げて欲しいです。
母として精一杯応援したいと思います。