カウンセリングに見えられた方に
「ご相談はなんですか？」と聞くと
「わたしの親はこんなひどい親で
子供のころはこんなひどい環境でした」
と話される人が
けっこういらっしゃいます
「で、問題はなんですか？」
と重ねて質問しても
「母にはこんなところがあって
父にはこんなことをされました」
という回答が返ってくるばかり
さも
「こんな環境で育つって
やっぱり問題ありますよね？」
と言いたげな感じ
すでに何回か
カウンセリングを受けていたり
独学にしろ心のことを学んでいる人に
多い傾向なんですが
「で、あなたは何に困っていますか？」
がなかなか出てこないんです
そもそも何が問題なのかが
すでに自分でもわからなく
なっているのかもしれません
確かに「問題」の根本は
幼少のころにあることがほとんどです
ですが
過去にばかり原因を求めることは
今現在の目の前の問題を
ないがしろにすることになり
行き過ぎると
「問題のある環境で育ったわたしには
問題があるに違いない」
という思い込みにまで発展して
問題のないところに問題を作ってしまったり
問題を大袈裟にしてしまったりします
事実
カウンセリングで上記のような
やりとりをしたクライアントさんに
子供のころのことにはまったく触れず
今現在困っていることについて話をしたら
その後
「解決しましたー」
というご報告をいただきました✨
ひどい環境と
思われるようなところで育っても
今なんの問題もなく
幸せに生きている人もいます
過去どんなことがあろうと
どんな環境で育とうと
それをわざわざ
「問題」にしなくていいんです
今起きている問題の
いったら「ヒント」を
見つけにいってるだけなのですから
それよりも
わたしはおかしい
わたしはまちがっている
わたしには問題があるに違いない
そのまちがった思い込みこそが
問題を作っているのであり
それを取り除く方が
問題解決にはよっぽど
最短最速なのです
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心理カウンセラー たかはしえりこ
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