会社員だったころ
安い服が買えなかった
ってだけ聞いたら
ただのイヤミにしか
聞こえないかもしれないから
ちょっと続きを
読んでみて（笑）
当時
Ｈ＆ＭとかFOREVER21とか
海外の格安ブランドが
次々と都内に店舗を持ち始めて
日本ブランドでは
ユニクロが不動の人気を
集めてたころ
でも
わたしが足を運ぶのは
決まってデパート
お給料日が過ぎると
お気に入りの店舗を
くまなく回って
次のシーズンの服を買った
それが
楽しみでもあったけど
次のお気に入りを
見つけなくちゃ！
って焦燥感さえ
感じるようになったころには
ワードローブが
不足することへの不安から
買い物に走ってた
今思い返しても
あれはちょっと
病的だったな
それが
いつも買い物は
デパートでしていた
会社員生活から一転
会社員をやめて
起業してすぐは
収入が減ったことで
デパートで
売ってるようなものを
そうちょくちょく
買えるわけもなく
格安ブランドのお店も
のぞくようになった
でもやっぱり
デパートで売ってる服より
見劣ってしまう
もっと稼いで
好きな服がいくらでも
買えるようになろう！
そう決めた
けど
値段関係なく
好きな服を買えるほどの
収入になるまで
当然
タイムラグがあるわけで
それまでの間
本意ではない安い服を
仕方なしに買って着るとしたら
それは
「がまん」になる
っていうことに
気づいたときに
ん？
なんかおかしくね？？
って思った
安いからダメなのか？
高いから良いのか？
「安いから好きじゃない」で
「高いから好き」
なのだとしたら
わたしの基準
狂ってね？？
って考えてったら
ここに行き着いた
高い服に
こだわったのは
自分の価値の低さを
補うためだった
「高い服を着ている」
っていうことに
寄りかかって
自分への自信のなさ
自己価値の低さを
見て見ぬ振りしてた
それを
お金で解決できてたときは
問題なかったけど
それでも毎月ほとんどの収入が装飾品に消えていく生活に
当時も「なんでだ？」って疑問に思ってたんだけど（笑）
お金で解決できなくなって
お金でごまかせなくなってはじめて
高い服を買わざるをえなかった
自分の心の偏りが見えてきた
「お金」「ブランド」「高級品」
自分以外の外側のものに
価値を置いている限り
それにらに振り回される人生が
ずっと続く
主役は紛れもなく
「わたし」で
外側のすべてのものは
たとえ価値あるものでも
引き立て役に過ぎないのに
デパートの服に頼り切って
自分の価値を放棄していた
当時のわたしは
「わたし」ではなく
着られた「服」が
街を歩いてたようなもの
だから
だれからも
見てもらえない
だれからも
見つけてもらえない
だれからも
興味を持ってもらえない
景色と同一化して
街にうもれていたのは
わたしが「わたし」を
主役にしてなかったから
わたし自身に
価値があるなら
わたし自身が
「ブランド」なら
主役はわたしで
すべてのものは
わたしを引き立てるためにある
そういう意識に変わったら
高い安い
ブランド品プチプラ関係なく
お気に入りのものだったら
なにを着ていても
めっちゃ気分がいい
高橋えりこ
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