もう…何年前のことだろうか


幼い俺たちは、プールから帰ってくるとどちらかの家に行き、おやつを食べて一緒に昼寝をするということが日課になっていた


この日も、庭を臨む和室で、出してもらったスイカを食べていた


力いっぱい泳いだあとの、心地よい疲労感に勝てず、どちらからともなくウトウトし…


やがて、並んで横になる


遠のく意識の中で聞こえてくるのは、外で鳴く蝉の声と、軒下にぶら下がる風鈴の音色


和室に風を送る扇風機の静かな稼働音と、○○の寝息…



まだ、男も女も関係なかったあの頃


一緒にいるのが当たり前だったあの頃


この時間がずっと続くと思っていたあの頃…



それでも、幼い俺が思っていたのは、自分がコイツを護っていくんだ、ということだった


根拠はない


ただ、それが当たり前のように思っていた


無意識ながらも、その頃から、俺の中にはアイツへの想いが芽生えていたのかもしれない…



**********



『…くん、翔太くん!』


呼びかけられて、我に返る


『どうしたの?ぼんやりして…』


あの頃と同じ瞳で、○○が俺を覗き込んでいた


「子供の頃のことを思い出していたんだ」


『へぇ~、どんな?』


「お前の昼寝の寝相が悪かったコト」


一瞬で顔を真っ赤にした○○が、手を上げて俺を叩くふりをする


『もうっ…!翔太くんたら…』



一緒にいることが当たり前と思っていた幼い日の想いは、今も現実のものとなっている


コイツの寝顔も、寝息も、俺しか知らないままに…




―夏の日【結城翔太】~残暑見舞いに代えて~・完―






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どうも!!


ご無沙汰しています、里桜です!!!


最近はブログのUPどころか、皆さまのブログにコメントすることもままならず申し訳ありません!


皆さまの素敵な暑中見舞い、残暑見舞いの企画に完全に乗り遅れ、コメントどころか腰を据えて読んだり見たりすることもできていない私をお許しくださいorz←全力土下座




言い訳すれば、先週から今日までの1週間、旦那が休暇で家に居たので、お一人様時間がなかなかガッツリ取れなかったとか


坊の誕生日やらお盆やらと、家庭のイベントが盛りだくさんだったとか


更に、例の投稿を欲張って2本書こうとか、他にも書きたいものや書きかけのものがあるとかで、ブログの下書きがカオスだとか


身体も頭も、何やら地味に忙しかったです


が、しかし元気ですよ!!


イベントが続くと、過剰な栄養を摂取していまい、体型に問題が出る危険があるほど元気ですよ←暴飲暴食


明日からはまた日常で、5時半には起きて弁当を作るという日々が帰ってきますが、自分のお一人様時間も帰ってくると信じて!!!


時差ありありでみなさんのブログにもお邪魔するかと思いますが、またよろしくお願いします




里桜