この季節はいつもそうだ


気圧のせいか、頭痛がついてまわる


昨日はあまりにひどく、吐き気まで伴って、目も開けていられないほど…


そんな中でも息子は元気で、私にまとわりついて遊びやご飯をせがむ



何とかそれらをやり過ごし、薬を飲んで布団に横になる


息子は一人で遊んでいるが、危ないものはないはずなので、もういっそそのままやりたいようにさせておこう


・・

・・・


どのくらいうとうとしたか


気がつくと、部屋は本やオモチャで埋め尽くされており


息子は私の傍らで寝息を立てていた


その頃には私の頭痛も少し緩和され、ゆっくり家事に取り掛かる




夜になって、彼が帰ってきた


部屋の片付けにはまだ手が回っておらず、散らかった部屋を見て目を丸くする彼


「なんだこの部屋?何かあったのか?」


ネクタイを外しながら、部屋を見渡す


『あのね、翔太くん、実は私今日…』


自分の体調不良を話し、この状況を説明する


「なんだよ、そうなのか って、大丈夫なのか、お前!?」


『う、うん、もうだいぶいいよ あの子ほっといて悪かったんだけど、日中少し休めたし』


アハハ、と笑って返したけど、彼の目は真剣だった


『…翔太くん?』


「…ったく、なんで俺に連絡しないの?」


『え?だって翔太くん仕事だし、別に熱があったわけじゃないから…』


少し怒っているような感じの彼にそう返す


「それでも俺は心配するんだ 早く帰ってくることもできる

お前のことを、後でこうだったと知ることが一番嫌なんだ

…一番に知っていたいんだ わかってくれよ」


最後はため息まじりになりながら、私の頭をそっとなでた


『うん…ごめんなさい』


「怒っているわけじゃないよ 

そうだよな、お前この時期になると、いつもこうだよな…

忘れてた俺も悪かった ゴメン」


そう、彼はいつもこうして私を気遣ってくれていた


幼いときからずっと…


「とにかく、お前のことが一番大切だから… 

お前のどんなことでも知っておきたい」


『翔太くん…ありがとう』



ラフな格好に着替えた彼が、散らかった部屋を片付け始める


『いいよ、翔太くん、疲れてるのに…』


「さっき言った事忘れたか?

今日はお前はもう寝てろ」


いつもの優しい笑顔の彼が、大きな手で私の背中を押し、寝室へ促す


『うん、ありがとう、翔太くん』


彼の優しさに、気持ちに甘えて、私は布団にもぐった


明日は元気な私でいよう


家族のために


大好きな彼のために…





―優しい時間~結城翔太~・完―





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久々の【優しい時間】は翔太くんですヾ(@^▽^@)ノ


なぜなら、私の頭の中、ただいまプチ翔太祭り中だから…| 壁 |д・)


いやね、こないだ書いた【線香花火】が自分でもあまりに切なくて←阿呆orz


再登場ですわ( ´艸`)




そしてこの話


体調不良はノンフィクションです


なうでも呟いてました


心配してくださった皆さま、ありがとうございました

・°・(ノД`)・°・


季節がら、この時期はどうも弱いです


昨日は早く寝たんで、今日はまずまず元気ですよ♪