【追記】


実はですね…


艶友で素敵絵師様の、カヲリ@thomasさんがですね…


私の書いた話にイラストを描いてくれましたのことよーーー!

( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚


まだ知り合って日が浅いというのに、こんなに素敵な絵を描いてくださって…


ただただ感激です

・°・(ノД`)・°・


カヲリさん、本当に本当にありがとうございます!!!



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23時…


今夜もなかなか寝付けそうにない



窓を雨粒がパタパタと叩く


真っ暗な窓に映る自分の顔は、少しだけ疲れた顔


手元の雑誌も、何度同じページを開いたか


中身は読まず、ただめくるだけ


ため息がもれる


頬杖をついて、視線が空を彷徨う


ぼんやりしていたところに…



カタン



ドアの方から音がする


「なんだ、まだ起きていたのか」


『歳三さん…』


「お前がちっとも寝室にこないから、様子を見に来てみれば…」


私の様子に気づいたのか、彼がひとつ小さなため息をつく


「眠れないのか?」


『はい…なんか目が冴えちゃって…』



手元の雑誌を、無造作に閉じる

泳がせていた視線を歳三さんに向けると、彼は何も言わず背を向け、キッチンに入っていった

『……?』

ほどなくしてコーヒーのいい香りが部屋に広がる


コーヒーの入るコポコポという音が、ぼんやりしていた私の頭と、少し重かった心を冴えさせてくれる



ふたつのマグカップを持ち、彼がリビングに戻ってきた


「ほらよ」


コトン、とひとつを私の目の前に置いた


中身は、いつも私が好んで飲むミルク入りのアメリカン


カップを手に取り、一口含む


丁寧に温められたカップに入ったコーヒーは、ミルクの量まで私好みのものだった


『…美味しい』


思わず顔がほころぶ


それを見た彼は、切れ長の目を細めてふっと笑い、


「そりゃよかった」


花鳥風月



私と揃いのカップに入れた彼のコーヒーは、彼好みの、少し酸味が効いた、濃い目のものだった


それをブラックで飲む


その仕草に、思わず見とれてしまう


「…どうした?」


視線が合って、思わず顔が熱くなる


『いいえ、何も…』


誤魔化すようにカップを持ち直し、再びそれを口にする


柔らかく、それでいてスッと心を通すような味


固まっていた頭も心も、ほろほろとほぐれていくのがわかる



『でも、歳三さん…』


「なんだ?」


『とっても美味しいんですけど…


こんな時間にコーヒー飲んだら、余計眠れなくなってしまうような…』


そう、私は眠れなくて起きていたんだ


彼の淹れてくれたそれがとても温かく染みて、うっかり忘れかけるところだった


「お前さ・・・」


目にかかりそうな前髪をスッとかき上げて、彼がこちらを向く


「どうせ眠れないなら、いっそ寝なければいいんだ」


そう言って私の目を射抜くように見つめる


その意味を悟り、一瞬で顔が真っ赤になる


『とっ…歳三さん!明日月曜日…』


「そんなの関係あるか 眠れないんだろ?


それとも、眠れるまで一人で悶々としてるのか?」


切れ長の奥の、優しい瞳に見つめられて、私はもう抗うことができない


空になったカップをテーブルに置き、彼の手を取った



コーヒーの香りに包まれて、柔らかな時間を愛しい彼と過ごす


外の雨はいつの間にか止み、彼の淹れてくれたコーヒーのような琥珀色の月が、雲の切れ間から顔を出していた




―midnight coffee break~土方歳三~・完―





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最近、コーヒーをどれだけ飲んでも眠いです


全てのコーヒーがカフェインレスじゃないか!?って思うくらい


困ったものです


私は眠れないわけじゃないけど(苦笑)


土方さんがこんなふうにコーヒー淹れてくれたら、本当に目が覚めるだろうな


いろんな意味で(爆)


自分の好みを知り尽くしていてくれる男性って素敵ですよね( ´艸`)フフフ♪