えっと、はじめに

この話は、私のブログ検索に引っかかっていたあるワードで

心当たりがないなぁと、なうで呟いたところ

見事に拾ってくれた方がいてwww

それをキーワードに書いてみたものです

もうね…

そのお方は、勝手に私の“心の友”と思ってますよ!
ジャイアンかwww


よろしければお付き合いください♪






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揚屋に行く支度をする前のいつもの日課

洗濯物を取り込んで、自分の部屋に向かう廊下の片隅に、

足袋が落ちているのを見つけた

片方だけだから、誰かが取り込んだときに落としたんだろう

とりあえず拾って、自分の洗濯物を置いたら、それらしい人を当たってみようか

落とさないように洗濯物を片手に持ち替え、それを拾う



部屋に戻りよくよく見てみると、その足袋は明らかに大きい

女性のサイズではまずないだろう

遊女のみんなじゃないとすると…

男の人…

番頭さんも、他の男衆の方たちも、この置屋では自分のものを洗濯しない

ということは…


『秋斉さんの…?』


仕事も身なりもきちんとしてて、いつも隙のない秋斉さんの、まさかの落とし物


足袋を持つ手に思わず力が入る


その手が熱を帯び、それが顔まで伝わっていく音が聞こえるようだ


届けに行かなきゃならないのに、体が動いてくれない


思わずこれに見入る


丁寧に洗われ、一点の曇りもなく真っ白で


糊がパリッと効いていて、まるで新品のようなんだけど


よくよく見ると、踵の外側が少しだけ擦れたような跡がある




男の人なのに、見とれてしまうような歩き方をする秋斉さん


少し外に体重をかけて歩いてるんだ


こんなところを見なければ知る事のない、彼の癖


それはすぐに、私の小さな秘密になった


彼の歩く様を思い浮かべて、思わず笑みがこぼれる



眺めていると、一番上の留め金が少しだけ緩んでいることに気がついた


『あ…このままじゃすぐに取れちゃうな』


お裁縫は得意じゃないけど、針と糸を用意し、それをしっかりと留め直す


『うん、こんなもんかな』


糸を切り、出来具合いを眺めていると、襖の向こうから声がした


「○○はん、ちょっとええやろか?」


『あっ・・・、はい』


それを隠す余裕もなく、秋斉さんが襖を開ける


「ちょっと探し物をしてるんやけど…」


いつものように穏やかな笑みの彼


『探し物ってこれですか?』


今繕ったばかりの足袋を差し出す


「あぁ、それや。やっぱりあんさんが拾っといてくれたんやな」


正直言うと、本当は持っていたかったけど


やっぱりそんなわけにはいかない


ちょっと残念だな、なんて思いながら手渡すと


秋斉さんが何かに気づいたように足袋を眺めた


「ここ…」


『え?』


「この留め金、あんさんが直してくれたんか?」


こんなにすぐに気づかれるなんて、やっぱり繕いが目立っちゃったかな


『はい、すみません、縫い目が目立ってましたか?私お裁縫があまり…』


ちょっと焦りながらも返事をすると、彼が切れ長の目を優しく優しく細めて


「そんなことあらへんよ。奇麗にできとる」


そしてそっと私の髪に手をやり


「おおきに」


そういって微笑んでくれた


それだけで私の顔は上気してしまう


おそらく真っ赤な顔になった私は、俯きながら首を横に振ることしかできなかった




「あんさんにお礼せないかんな」


彼の思わぬ言葉に、


『そんな!これくらいのこと…』


「いや、わてがお礼をしたいんや


今夜…仕事が終わったらわての部屋まで来てくれはるか?」


扇子で口元を隠しながら、


「誰にも内緒え」


そう微笑んで部屋を出て行った



私と彼の秘密が、ひとつ、またひとつ増えていく


飛び出しそうな心臓を押さえながら、私はその日の夜を待った






~秘密・完~




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


おわかりになったでしょうか?


キーワードは【足袋】です


いろいろ考えたけど、一番しっくりきたのが秋斉さんでした



最近ときめきスランプ中だったから

(;´Д`)ノ


ちょっと違うテイストが書けて気分転換♪


けどなんで【足袋】なんて引っかかったんだろ、検索ワード


ふれたことないけど…?

(°Д°;≡°Д°;)




しかし、足袋


よく考えると靴下よね?


靴下のかたっぽでドキドキする主人公ちゃん


あわよくば、それをこっそり持っていようとする主人公ちゃん


いいのか!?

Σ(・ω・;|||

いや、書いてる私がいいのかwwwwww


好きな人のものは持ってたいよね、何でも♪



恋は盲目( ´艸`)ラブラブということで

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノニゲローーー