このところの不安定な気候のせいか、疲れからか

思わぬところで体調を崩してしまった

喉がおかしいとは思っていたけど、倦怠感で何もやる気が起きない

仕事に行かなきゃ…
家事もたまってる…

あぁ、でもダメだ、体がついていかない

少しベッドに横になってうとうとする

少しだけ、と思いながら、瞼が上がらず深い眠りに落ちていく…



ふと気がつくと、キッチンからいい匂いがする

トントンという包丁が奏でるリズムと、何かが煮込まれるコトコトという音が心地よい

重たい体を起こし、カーディガンを羽織ってダイニングを覗く

味見をして満足そうに微笑んだ彼が、私に気づく

「あれ?起こしちゃったかな」

『慶喜さん…』

「今日は1日ゆっくり寝てるんだよ

ほら、寝室に戻って 今お粥を持って行くから」

彼の言葉に促され、再びベッドに横になる

ほどなくして、彼がお粥を持ってやってきた

「食欲はあるかな?これなら喉が痛くても食べれそうだよね」

一人用の土鍋に作られた熱々のお粥

添えられた梅干しと薬味ねぎ

蓋を開けて立ち込める湯気で、彼の顔が柔らかく霞む

手をつけずにぼんやりしている私を不思議そうに眺め、おもむろに器とれんげを手に取り、お粥をよそい…

「はい、あーん」

『……!!けっ、慶喜さんっ!

自分で食べられますから…』

私の顔は、熱があるかのように真っ赤だろう

慌てて器とれんげを取ろうとすると、彼はひょいっとそれを避け、いたずらっ子のような笑顔を見せた

「ダメだよ 病人はおとなしく言うこと聞いて」

…狡い

私がその笑顔と瞳に逆らえないことを知ってるのに

真っ赤になりながら口を開ける

熱々のお粥が身体中に染みわたる

『…美味しい』

優しい味にホッとして、顔がほころぶ

「よかった お前の口に合ったかな」

嬉しそうに彼が微笑む

「前から思っていたんだけどね」

れんげを私の口に運びながら彼が言う

「お前はいつもひとりで頑張りすぎだよ

もっと俺を頼って 甘えて欲しい

何のための夫と思っているんだい?」

思いがけない言葉に涙が出そうになる

「普段もそうだけど、こんなときは特にね」

大きな手が、私の頬を優しく包む

あぁ、それだけでこんなに安心するんだ

「さ、これを食べたらまたゆっくり眠るといい

早く元気になって またいつものお前に戻って」

深く頷いて布団にもぐる

でも、少しだけ両手を伸ばして、彼の頬に添える

ちょっと驚いたような顔を見せた彼が再びふっと笑って、

「全くお前は…こんなときまで可愛いね」

その言葉を子守唄に、私は再び眠りについた







◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

…という妄想をね

またしているんですわ
(・∀・)

薬のせいかもしれないけど、今のところおかげさまで熱は下がりました

心配してくださった皆さま、本当に本当にありがとうございます
・°・(ノД`)・°・

一刻も早く完全復活したいものです


お友達のさなはんが、私と全く同じ症状で体調を崩しているということで

慶喜さんにお粥を作ってもらいました
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

この話はさなはんに捧げます
(えっ、いらない?・汗)

お互い早く元気になろうねぇー
(^O^)/



【追記】


そんなさなはん♪


回復傾向にあるようで、アンサーストーリーを書いてくれました

ヾ(@^▽^@)ノ


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さなはん、大変なときにありがとうねぇ~♪