話があっちこっちして申し訳ないデス
ヽ((◎д◎ ))ゝ


脳内妄想だだ漏れ企画第2弾!

アナタの隣りが高杉くんだったら?


高杉さんのイメージを大幅に損なう恐れがあります

ガマンならない方は回れ右でお願いします
m(_ _)m



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


3年生の受験、卒業を前に、夏休み明けからひっきりなしに続く学校行事に、生徒会は奔走していた

会長の高杉くんはもちろん、放課後も毎日のように生徒会室に詰めていた

クラスでの席も離れ、全く話さない日も少なくなかった



遠巻きに見る高杉くんは、今までと変わらずマイペースで事を進めているように見えた

生徒会で大変なはずなのに、その振る舞いに余裕すら感じる

副会長の藍屋くんはいつも大変そうで、表情にも疲れが見え隠れしているのに

まさか藍屋くんに仕事押し付けてるんじゃ…



要らぬ心配と思いながらも生徒会室を覗きに行く

でも本音は、ただ高杉くんに逢いたかっただけなのかもしれない


役員の人たちは出払っているのか、話し声は聞こえない

窓から覗くと、椅子に腰掛けてうつらうつらする後ろ姿がひとつ

…高杉くんだ



机には山積みの資料

ペンを片手にうたた寝する背中から、相当な疲労が感じられた

今まで見たことのなかった、彼の一面

きっと、一人のときにしか見せない姿

他の人の前では、いつものように強引で、余裕の振る舞いすら見せる彼

彼の一言一言で事が導かれ、その圧倒的な統率力で生徒会もまとまり、生徒の支持も高いのだろう



ふと高杉くんの揺れが止まり、がしがしと頭をかく

ひとつ大きな伸びをして、廊下の窓に視線が向けられた

涙目の彼と目が合う

「おまっ… いつからここにいた?」

舌打ちをしながらこちらにやってくる

『ごめんね、邪魔するつもりはなかったんだけど…』

「…誰にも言うんじゃねぇぞ」

『へっ?』

ぽかんとしていると、バツが悪そうに視線を逸らし

「他の役員が出張ってるときに会長がここでうたた寝なんて…

ちくしょう、変なところ見られたもんだ」

やだ、そんなこと気にしてたんだ

『そんなこと、誰にも言わないよ

それより高杉くん、疲れてるんだね 大丈夫?』

深くひとつ息をつく

「俺が疲れた顔や余裕のないところ見せたら、他の奴らが不安になるだろう

進むものも進まねぇし、まとまるもんもまとまらなくなっちまう」

あぁ、だから彼は誰にも隙を見せず、悠然と構えた姿でいたんだ



高杉くんがみんなから慕われる理由がやっとわかった気がした

その横顔が妙に大人びて見えて、ドキッとしてしまう

そして、なんだか手の届かないところに行ってしまうように思えて少し不安になった



~続く~