ハッピーエンドしたかと思いきや、まだ続くよ
←懲りずにしつこい


脳内妄想だだ漏れ企画第2弾!

アナタの隣りが高杉くんだったら?


高杉さんのイメージを大幅に損なう恐れがあります

ガマンならない方は回れ右でお願いします
m(_ _)m


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


私が高杉くんと付き合うようになったということは、瞬く間に校内に広まった

『あの』高杉の彼女だって、私も注目を浴びる日々だった

よくも悪くも目立つ彼を諭そうと、先生から声をかけられることもあり

改めて彼の、校内における存在感を知ることになる



「おい○○、お前から高杉に言ってくれよ いい加減生活態度改めろって」

廊下でそう声をかけてきたのは、風紀委員長の土方くんだった

「あいつあれでも生徒会長だぜ?それが制服着崩すわ、教科書持って来ないわ…

全くなんであれで生徒が付いていくんだよ」

まるで教師のような口ぶりに、思わず笑ってしまう

任された仕事に熱心な人だ

『でも今更私が言ったところで、何も変わらないと思うよ』

くすくす笑いながらそう返す

「お前の言う事ならヤツも聞きそうな気がするんだが…」

目元までかかる前髪を無造作にかきあげ、ひとつため息をつく

硬派で人当たりは良い訳ではないが、人目を引くその容姿に一瞬目を奪われる


「おい土方 人の女に何ちょっかい出してんだよ」

背後から高杉くんに声をかけられ、ハッとする

「お前が態度を改めるよう、○○に頼んでいたところだ 誰の言う事も聞きゃあしねぇからな、お前」

仏頂面でそう言い放つと、頼んだぞ、と言い残し、その場を後にした

少しの間土方くんの後ろ姿を見ていた高杉くんが、私の方を振り向き顔を覗き込む

「お前…」

『な、何?』

「今、土方に見惚れただろう」

『……!!!』

この人、鋭い

あの一瞬、たった一瞬を見逃さなかったんだ

『べ、別に見惚れてたわけじゃないよ!

ただ、整った顔だなぁって思って…』

なるべく言葉を選んでごにょごにょと誤魔化すと、高杉くんはあからさまに不愉快な顔をし、鼻がくっつきそうな程顔を寄せる

『ちょっ…!高杉くん、ここ廊下…』

「ここで何かされたくなかったら、決して俺の前で他の男を褒めるな

見惚れるなんて持っての外だ」


強引で自分勝手な言い分なのに抗うことができない

射抜くような彼の瞳から、目を逸らせない


あれ?でも…

もしかして、ヤキモチ妬いてくれてるのかな?


そんな事を言うとまた何かされそうだから、出かかった言葉をそっと飲み込み、彼に頷いた



~続く~