こんばんは。
「あなたのど真ん中でタロットをよみ語る方法」
をお伝えする、かげしたまゆちんです。


78日連続投稿やってます。
(とかいいつつ他の記事を挟んだりしてますが・・)

今日、私が私のど真ん中でよみ語るのは「聖杯の5」です。

※「私のど真ん中でよみ語る」とは?・・・
カードの歴史的知識だけではなく、そこから自分の人生と照らし合わせたときに浮かび上がってくる私だけの真実をもとによみ語ることをいいます。自分の世界をもって自分の中心で語るタロットリーディングを「真式(しんしき)タロットよみ」と命名しました。




あまり、みなさんお好きじゃないカードです。
なんだかみるからに、
残念な様子のカードですものね・・・。




でも、私はそんなに残念じゃないカードだと思っています。



このカードは5本のカップが描かれてますが、
目の前の3本は倒れ、背中の方にある2本は
そのまま立ってます。


つまりカードの解説的は、


「全部ダメになったわけじゃないよ。
 5本中2本はまだ生きてるよ」


ってことになります。


しかし、人は大抵
「5分の3ぐらいダメになったとき」
に、残念がる傾向があります。


無理矢理だけど・・・
言葉の表現を数値化してみよう。


5分の5が倒れちゃったら・・・あきらめや絶望
5分の4が倒れちゃったら・・・気力の喪失

5分の3が倒れちゃったら・・・ああ!残念すぎる!
5分の2が倒れちゃったら・・・なんとかならないかなあ!
5分の1が倒れちゃったら・・・・「可能性が見えて来た!」になります。



て感じ。


つまり5分の3って「いけるかいけないか!」
のボーダーなのね。


スポーツの試合で5-3で劣勢的な・・・。


つまり5分の3が倒れちゃっているというのは、
ネガティブへな感情に1歩踏み入れた状態です。


だから「残念!」なわけです。



でも興味深いのは、描かれている人物の衣服だけ
黒いこと。


黒色はいわば「5本とも倒れた」色。
どんづまりの色なんです。


つぅーーーことは、
この人の心に起こっているのは
「絶望」なわけです。



一方・・・背景を見てください。

白でも黒でもないグレーです。


背景の色はドラマの「行く末」「状況」です。


つまり・・・客観的に状況をみると、
全てのカップが倒れたわけでもないことを表しているのです。



恐らく普通にカードをリーディングするなら
ここまでの知識で充分ですねー。



<で、ここから好き勝手書いてみます。>


このカードの人物を見る度、
いっつも私は思うんです。



客観的事実がグレーでも、
本人の気持ちが真っ暗闇なら、


「それ、むりやりグレーや白にもっていかんほうがええんちゃうん!?」と。



「黒」「ブラック」ってそういう色なんですよ。



ちょいとマニアックなお話になりますが、錬金術では
黒化白化黄化赤化 
という考え方がありまして・・・
それぞれタロットにも使用されています。



賢者の石、要はスゴイモノが出来上がるまでの
プロセスをこういっているわけです。



ちなみにあの集合的無意識で有名になったユング氏も錬金術の心的体験を錬金術になぞらえてって説明したりしてるのね。ユングさんは錬金術を人生の大半をかけて研究したすごいアウトロー。。。



で、話がそれちゃいましたが・・・


で、黒化ってなんぞ?っていうとね
「腐敗」っていうプロセスなのね。
「腐っていく」ってプロセス。
「腐って異臭放ちまくり!」なプロセス。



全ての源たるもの赤→成功!



って感じ。


実は「黒」ってのは行き詰まって
終わりを象徴もするのだけど、
錬金術的には
最初にある
プロセスなのよね。



腐敗しきるところまでしきる・・・ほんでもって、
きれきれいしてもらって「白」になる、
次に加熱されたり冷やされたりして「黄」になって
「赤」になるってプロセス。


黒は腐敗であり、さまざまなものは
溶け込んでいる混沌としたカオス。



腐敗・・・というと酵母食品を思い出すけどね・・・



なにがいいたいかってーとね



「黒」はとことん腐った方が
いいってことなのね。




腐るっていうより、求める形で腐るってこと。
・・・つぅことは「発酵?」かもしれないけど。



てか、一端腐り始めたモノって、戻らないでしょ?
腐りきって別物になった方が良いんだよ。
良い感じに腐って発酵食品に?とか。


だから腐りきる・・・・
異臭を放つ・・・



するとそこでやっと
手を加えることが出来る。



異臭を放つだけ発酵させたら・・・
ザバーーーーッって一気に
水ぶっかけられて、
白になるんだし。


※あくまでもまゆちんの捉え方です。



ね、なので、「残念!」なきもちって、
中途半端になんとかしようとせず、
飽きるまで残念がった方が
良いってことかもなんですよ。



くよくよするなら、
とことん腐るんす。
くよくよ
どよどよ。



倒れているカップをみて


「あああーーー(涙)倒れてもたーーーーあーーーー涙」


って。。。。


で、そのうち・・・


「飽きます」


「飽きる」=「白化」

黒がポンッて抜けるのね。

ポンって抜けたら、後ろ振り返るぐらいの気持ちの余裕が出てきます。

で、後ろを振り返ります。

そこにはちゃんと立っている2つの聖杯が!


ってオチです。


てなわけで、「落ち込みやすい」あなたに送るヌケミチはズバリ


「飽きるまで落ち込んでみる」


ってことっす。



そして、これが特に有効なのは
5分の3たおれちゃった!ぐらいの時です。



ほんまに真っ暗闇ってときの
絶望の時は少しちがうと思います。


でもねタイトルにもあるように「落ち込みやすい」って
しょっしゅう落ち込んでいるってことですよね。


よく考えてみてね。


しょっちゅうあるってことは、
それは「絶望」ではないと私は思うのだけど・・・。


人生のなかで。本当の真っ暗闇・絶望って
何度も訪れる類のものではないんじゃないかな。


だから、その時点で絶望は起こってないってことです。


そして、私は思います。


本当の絶望はくよくよするとか、
落ち込むとか、
そういう類の感覚ではないと思います。




絶望には「なにもない」
立ち尽くすだけになるのよ。



立ち尽くした目の前には、
どこまでも高い壁がそびえたつような
そんな感覚だよ。


そんな時には、「くよくよ」「残念だ!」
ということさえ感じることは難しいんだよ。



これはこれで乗り越え方が違う。
(基本的には同じだけど)



だから、くよくよしちゃう、
落ち込みやすい、
ってのはまた5分の3しか倒れてないってこと。



だいじょうぶ、
ちゃんと腐りきって異臭を放ったら
(ってかその言い方でいいのか・・・私)


「ポコって白になります。



今日もお読みいただきありがとうございました。




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