昔々のお話です。
私が27歳の年だったので、
もう10年以上前のこと。
小学校から大学まで一緒だった
知人（以下彼女）から突然電話がありました。
でも連絡があった時点で
不思議だったんですよね。
だって私
彼女に連絡先なんて
教えていなかったんですもん
恐らく共通の知人の誰かが
私の連絡先を教えたんだろうなぁ。
なんて思いながら話を聞くと
結婚式に参列してほしい
というではないですか。
確かに私は彼女と同窓ですし、
高校時代は部活も同じだった。
一緒に出掛けた事もあるほど
仲の良い関係でした。
しかしあることがキッカケで
私からフェイドアウトしたのです。
(彼女に非は一切ありません！）
フェイドアウトしたのが20歳の時。
部活の同窓会では会ったものの
個人的な付き合いは控えていたし
電話がくる前の３年は音信不通だった。
それなのになぜ結婚式に？
といぶかしんでいると、
彼女はこう言いました。
色々あったけれど
私幸せになったんだよ！！
あぁ・・・こういうところ。
自分が幸せなら相手も幸せ
昔を知っている人たちに
自分の幸せを祝ってほしい
その幸せを全面に出してくる
純真無垢な彼女の性格を思い出し
やっぱり私は
彼女が大嫌いだ
と再認識しました。
・・・このままの気持ちで
参列する事も出来なかった為
仕事が忙しいので
都合をつけるのは難しい
と言って断ったんです。
しかし疑うことを知らない彼女は
なんで～？？
いっちゃんにも来てほしいのに！！
〇〇ちゃんも△△ちゃんもくるよ！
と食い下がってきたのです。
これ以上断るのは失礼だと悟り、
仕方なく参列を了承しました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
彼女へのご祝儀については
かなり悩んだものの
二万円
(一万円＋五千円×２枚）
だけ包むことにした私。
ご祝儀は
最低三万円
分かってはいたものの
これ以上彼女と関わりたくなく
これで縁を切る覚悟でした。
・・・常識的に考えれば
これはもう「縁切り」案件なはず。
それでいい。
それがいい。
こうして私は二万だけ包み、
二次会に参加することもせずに
当日はそのまま帰宅しました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
しかし彼女は私が結婚するまで
ずっと年賀状を出し続けてきたし
（私は返事もだしていなかった）
時々メールをよこしては
食事やお茶に誘ってきました。
連作先も教えず
結婚式も行き渋り
ご祝儀はケチり
年賀状の返信もよこさない
そんな私のことを
彼女はどう思っていたのかな。
私の気持ちに気付いていたのかな。
