ヒルシュスプルング病~9~ | いつこの時時勤払拭

いつこの時時勤払拭

心を曇らす塵やほこりを
日記という形で
払ったり拭いたりしています。

そうすることで
自分の心を平常心に戻し
落ち着いて生活できたらいいな。

私は誤解していました。

 

苦しいのは患者側だけだと。

 

父親を癌で亡くした時の

医師の非情さ、冷たさは

その時も今でも忘れることはできません。

 

この先生だって、内心

「面倒なことになったな~運が悪い」

くらいにしか思ってないんだろうな。

 

そう思っていました。

 

 

 

しかし、違いました。

 

 

 

 

こどもの担当の先生は、私と同じくらいの年齢で

医師としては若い方でしたが、、

先生もまた、なぜこのような状況になったのか、

先生なりに苦しんでいたのです。

 

喉の切開を告げられた翌日に、医師から

「治療にステロイドを使ってみようと思う」

と伝えられました。

 

先生からの説明はこうでした

 

かつて自分がいた病院の医師に、

現在の(こどもの)状況を伝え、相談したところ

「一度だけ似たような状況の患者を診たことがある」

「その患者にはステロイドを投与したら2~3日で腫れがひいた」

「喉の切開をする前に、一度試してみる価値がある」

とのアドバイスを受けました。

喉の切開はお母様としてもそうだと思いますが

私としても抵抗がある為、(前いた病院の医師の意見を)

提案させていただきましたがいかがでしょうか。

 

そう先生に伝えられ、その場で先生にお願いし、

即日こどもへのステロイド投薬が始まりました。

 

結果、ステロイドが功を奏したのか

それともほかに要因があったのかは不明ですが

この日を境にこどもの喉の腫れは引いていき、

ステロイド投薬3日目でICUから出ることができました。

 

どうして腫れがでてきたのか

どうして腫れがひいたのか

色々な疑問は残ったものの、

担当医師を誤解していたことを恥じ、

この先生に当たったことに本当に感謝しています。