私は誤解していました。
苦しいのは患者側だけだと。
父親を癌で亡くした時の
医師の非情さ、冷たさは
その時も今でも忘れることはできません。
この先生だって、内心
「面倒なことになったな~運が悪い」
くらいにしか思ってないんだろうな。
そう思っていました。
しかし、違いました。
こどもの担当の先生は、私と同じくらいの年齢で
医師としては若い方でしたが、、
先生もまた、なぜこのような状況になったのか、
先生なりに苦しんでいたのです。
喉の切開を告げられた翌日に、医師から
「治療にステロイドを使ってみようと思う」
と伝えられました。
先生からの説明はこうでした
かつて自分がいた病院の医師に、
現在の(こどもの)状況を伝え、相談したところ
「一度だけ似たような状況の患者を診たことがある」
「その患者にはステロイドを投与したら2~3日で腫れがひいた」
「喉の切開をする前に、一度試してみる価値がある」
とのアドバイスを受けました。
喉の切開はお母様としてもそうだと思いますが
私としても抵抗がある為、(前いた病院の医師の意見を)
提案させていただきましたがいかがでしょうか。
そう先生に伝えられ、その場で先生にお願いし、
即日こどもへのステロイド投薬が始まりました。
結果、ステロイドが功を奏したのか
それともほかに要因があったのかは不明ですが
この日を境にこどもの喉の腫れは引いていき、
ステロイド投薬3日目でICUから出ることができました。
どうして腫れがでてきたのか
どうして腫れがひいたのか
色々な疑問は残ったものの、
担当医師を誤解していたことを恥じ、
この先生に当たったことに本当に感謝しています。