「不思議の国のアリス症候群」とは

人間が知覚する外界の大きさや

自分の体の大きさが

通常とは異なって

感じられることを主症状とし


様々な主観的なイメージの

変容を引き起こす症候群です


この名前は1955年に

イギリスの精神科医が

ルイス・キャロルの児童文学

「不思議の国のアリス」に

因んで名付けました



この典型的な症状ですが
目に障害がなく
通常と同じように
外界が見えているにもかかわらず

蚊が何十センチにも
大きく見えたり
親が自分よりはるかに
小さく見えたり
自分が実際より
小さく感じたりします

外界が小さく感じるものを
小視症
大きく感じるものを
大視症
ゆがんで感じるものを
変視症と呼ぶ場合があります


また大きさだけでなく
色にも異常が
起きる場合があります

自分の母親が緑色に見えたり
時間に関しても
似たような現象が起きて

時間が異常に早く感じたり
異常に遅く感じたりする人もいます


空中を浮かんでいるような
感覚や
現実感を喪失するような
離人症状

症状はすぐに終わる
場合もありますが
何日も続くケースもあります

日本では子ども時代に
経験した方が多く
また大人でも
この症状を
定常的に持つ人もいます

しかし何故この症状が
起こるのかは
いまだ持って謎とされてます

From Itsuki