もう日本中は梅雨入りしたでしょうか

こちらは

昨日は一日雨でした


梅雨入りには

「栗花落(ついり)」という呼び方もあります


それについては

いろいろと伝説や神話があります



昔摂津の国に水無瀬殿(みなせどの)
という大臣(おとど:身分の高い人)
がいました

彼は露姫という
摂津第一の美女と結婚しました

しかし妻は
一年足らずで亡くなってしまいます


大臣は悲しみのあまりに
庭先に一棟のお堂を
建て妻を祀ります

そして妻の遺言だった
お堂の脇に井戸を掘ります

季節は梅雨の時期です
栗の花が落ちる時期なので
そのお堂に栗花落姫と当てました

(↓栗の花です)

彼は遺言通りに朝夕と
井戸の水を飲みます

井戸の水はどんな時でも
涸れる事はありませんでした

飢饉の時も天候に恵まれず
あちらこちらの井戸が涸れても
栗花落の井戸は涸れません


やがて井戸は評判になり
あちらこちらから
水を貰いに来る者があらわれました

栗花落のお堂はやがて
栗花落神社と呼ばれるようになり

井戸の水は霊水とされ
雨乞いの呼び水として
知られるようになりました

(↓伝説のひとつでしょうか
史跡 栗花落神社です)

From Itsuki