④不足という幻想について

 

 

 

これは第3の幻想「分裂の幻想」から生まれる。

 

人間は創造主と離ればなれで

お互いとも離ればなれであると思っている。

 

私とあなたは違うから

あなたの持ってるものを手にしてない私は

不足を感じる。

 

命に終わりがあると思うから

死を恐れる。

 

資源、お金、人、時間

全てのものに限りがあると思うから

私たちは奪い合う。

 

 

この信念のせいで

私たちは人と争い

地球を滅ぼしかけている。

 

 

充分でないという考え方は

単に競争につながるだけでない。

 

暴力的な弾圧、抑圧、

そして大々的な沈滞を引き起こす。

 

 

しかしこれは幻想である。

 

 

もしあなたが今大きな不足を感じているのなら

すぐこの幻想から抜け出そう。

 

 

あなたはもうあらゆるものを持っている。

そして自分がすでに持っていることを知らなければならない。

 

 

あらゆるものを持っていることの意味を知る唯一の方法は

あらゆるものを持たないでいなければならない。

 

 

 

そのために不足という幻想が登場する。

 

 

あなたにとって不足は祝福のはずだった。

それを通じて真の完全な豊穣を知り

経験するためだった。

 

だがその経験をするには

幻想の外に出なければならない。

 

幻想を幻想と見抜き、

幻想から抜け出さなければならない。

 

 

 

◇不足という幻想から抜け出す方法

 

 

 

あなたは何も不足していない。

 

不足という幻想から抜け出すには

自分の外側に不足を見つけたら

それを満たしてあげることだ。

 

幻想があるのはあなたの外側だ。

 

だから、自分の外側に不足を見つけたら

その不足を満たしなさい。

 

 

 

おなかを空かした人に会ったら

食べさせてあげなさい。

 

住まいが必要な人に会ったら

住まいを提供してやりなさい。

 

あなたがどんなに少ししか持っていなくても

必ずあなたより貧しい人が見つかる。

 

そんな人を見つけ、

あなたの豊饒さを分かち与えなさい。

 

 

何かの受け手になろうとするのではなく

源になりなさい。

 

持ちたいと思うものは

人に持たせてやりなさい。

 

経験したいと思うことは

ほかの人に経験させてあげなさい。

 

そうすれば、自分はいつでも持っているのだと

思い出すだろう。

 

 

何を食べようとか

何を着ようとか思い煩うな。

 

まず天の王国を求めなさい。

 

天の王国を人に与えてあげなさい。

 

ほかの人が避難所と力を見出す天の王国になりなさい。

 

人生で出会うすべての人に

天の王国とその祝福の一切を与えてやりなさい。

 

与えればあなたのものになる。

 

それをいつも覚えておきなさい。

 

 

 

◇不足の幻想を利用した現実創造

 

 

もしあなたが不足の現実に直面したら

すぐに究極的真実の3つの言葉を唱えなさい。

 

 

①私の世界のあらゆることは現実でない

 

②すべての意味は私が与える

 

③私は「私がこうだ」という私で

 私の経験は「私がこうだ」という経験である。

 

 

 

不足は豊饒さに気付くための大きなサイン。

 

目に見える現実で不安に溺れるのではなく

そこに意味を与えるんだ。

 

 

 

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私にとっての不足感は「お金」である。

 

これは多くの人でも当てはまることであろう。

 

 

私は京都大学の大学院まで進み

自分にとっても将来の不安など全くなかった。

 

しかし、東日本大震災が起き

その後、様々な人と価値観に触れることで

社会の常識といわれるレールに乗ることをやめた。

 

公官庁や大手企業に進むことを止め

個人事業主として

自分の好きな人と好きな仕事だけを生きる人生を選んだ。

 

もちろんお金は十分でなかった。

でもそれ以上に人生に刺激と喜びがあった。

 

 

その中で人生で最も心許せる人に出会い

すぐさま結婚し、子どもを持った。

 

子育ては

これまたこれまでの人生のどの仕事よりも大変で

クリエイティブさが求められて

人が成長していく喜びが感じられて

最高に楽しい。

 

私は人に預けて仕事をするより

ずっと子どもと一緒にいたいと思い

今はたまに働く専業主婦となっている。

 

 

振り返ると私にはたくさんのものがあって

すごく満たされていて

幸せな人生である。

 

 

でもふとコツコツキャリアを重ねて

年収1000万とかの人に出会うと

心にモヤモヤが生まれる。

 

自分の中の「不足」が反応している。

 

私ももっとキャリアを積んでいたら良かったのではないか。

 

私も今ごろ社会的に上の方まで行けたんじゃないか。

 

 

 

そんな時、「不足」は豊饒を知るためにある、という

この言葉を思いだす。

 

私は本当に何もないのか。

 

 

 

色んなものが無いように思えて

もっと多くのものを手にしたくて

宇宙の法則や神との対話など

精神世界のことを学ぶようになった。

 

このおかげで

私は心が以前よりもずっと豊かになった。

人より何かができるということで保たれていた自尊心が

もっと別の意味で

自分の真の存在を認め受け入れるという意味で

自分を愛せるようになった。

 

そして人にも地球にも優しくなれた。

 

 

これだけ持っていて

何に不足を感じていたんだろう。

 

 

今私には色んなことを学ぶ時間がある。

たくさんの本を読む時間がある。

だから私はブログを通して

その知識を必要としてる誰かに届けたい。

 

 

そして今「お金」を不足としているのなら

これはより豊かになることを望むための現実として

私はこの経験に意味付けをしよう。

 

 

全ては私が創る。

 

 

私の経験は自分の人生を都合よく解釈しているだけかもしれない。

 

でもそれでいいんだ。

 

私の人生だから。

 

人に評価されるための人生ではないから。

 

 

私はこれからもっと豊かになって

多くの人とともに幸せな現実を創造する。

 

これが私の意志である。