③分裂という幻想について

 

 

 

この幻想は

創造主と作られたものは一体でない

というものである。

 

 

創造主の望まない現実が起こるのは、

創られたものが創造主の意に反することをするからだ。

 

人間は創造主から離れ、

そしてお互いにバラバラな存在であると信じている。

 

 

創造主と離れているから

創造主に助けを請う。

もしくは頭から創造主の存在を否定する。

 

 

そのために、

人間は宇宙で最も大きな力を活用する輝かしい機会を失う。

 

 

人生はコントロールできないし、

訪れる運命からも逃れられないと信じて、

そんな生き方に身を委ねる。

 

静かに絶望の人生を送って苦行に励み、

喜んで苦しみを受け入れれば天国に行けると思っているが、

そんなことはあり得ない。

 

人間はお互いに離ればなれだと感じているから

自分にはとてもできないことを他人にしてしまう。

 

人だけでなく、動物や自然にも。

 

 

いち早くこの分裂という幻想から離れるべきだ。

 

 

愛すべき地球のためにも。

 

 

 

◇分裂という幻想から抜け出す方法

 

 

この幻想から抜け出すためには

人生は一体化と分離を繰り返すプロセス

だということを理解することだ。

 

 

長い間一緒にいる人たちは

互いに一体感を経験する。

自分というアイデンティティが失われ始める。

 

しかし、それが続けば一体感に慣れすぎて

その素晴らしさを忘れてしまう。

 

なぜなら

一体感は分離があってこそ意味があるものだから。

 

同じ場にいるときでも

自分の場を確保しておかなければならない。

 

 

くっついて、離れて、くっついて、離れて・・・。

 

 

しかし、離れていても私たちはバラバラになることはない。

 

離れていることは切り離されているのではなく

拡大するだけのことだから。

 

 

離れている(apart)ように見えても

一部(a part)であることに変わりはない。

 

 

創造主と離れていると思ったら、

じっと見つめてみればいい。

 

何か(人や自然)と離れていると思ったら

じっと見つめてみればいい。

 

 

そうすればきっと出会うだろう。

自分を待っていた自分に。

 

 

あなたはあなたと離れることはない。

それは紛れもない真実である。

 

 

そして、世界のすべてがあなたであることに気付くであろう。

その時あなたは神の目で世界を見ている。

 

それこそまさに一体感のある世界なのである。

 

 

 

 

◇分離の幻想を利用した現実創造

 

 

 

孤独などの分裂と思えるものにぶつかったなら、

すぐに究極的な言葉を唱えるとよい。

 

①私の世界のあらゆるものは現実ではない

 

②すべてのことの意味は私が与える

 

③私は「私がこうだ」という私で

 私の経験は「私がこうだ」という経験である

 

 

孤独に直面したら、

孤独とは自分が周りの世界に

十分に手を差し伸べていないことを意味する

のだと決めなさい。

 

 

孤独な人があふれる世界で

どうして孤独でいられるのであろう。

 

あなたが孤独な人に手を差し伸べなさい。

 

人に愛を持って接する者として

自分を新たに再創造することを選びなさい。

 

 

これを3日続けたら

あなたの気分は一変するだろう。

 

3週間続けたら

あなたの孤独は消えるだろう。

 

3カ月続けたら

二度と孤独にはならなくなるだろう。

 

そうすれば孤独はあなたの幻想であり

完全に自分でコントロールできることを

理解できるだろう。

 

 

ほかの人々から全く隔離されている人でも

内的な現実を変えれば

外部的な経験を変化させられる。

 

 

あなたの内なる創造主(=あなた)という

絶対的な存在が

いつでもあなたを待っている。

 

あなたが孤独であることなど絶対にない。

 

 

あなたはいつも一つである。

世界とすべての存在と、そしてあなた自身と。