コブタの気持ちもわかってよ | It's Key Blog

コブタの気持ちもわかってよ

先日の読み聞かせ会で、『絵本で子育て』センターの絵本講師の方が大人たちに読んでくれた本。

『コブタの気持ちもわかってよ』

主人公のコブタが大人たちの言葉に翻弄されて、悩んでしまうお話。

子どもの気持ちを忘れてしまった大人たち。
マイペースなコブタは、コブタなりに大人の気持ちを考えたり、どうしたらいいか悩んだりしているのに、大人は、身勝手にご都合でコブタに接している。
そんなコブタの孤独感、やり場のない悲しみ、切ない気持ちがただただストレートに描かれている絵本。

それは、リアルな子どもの声。
これを受け入れられない親は、まず親にはなれないだろうと思う。
子育てに関われば関わるほど、余裕がなければないほど、ひしひしと伝わってくるだろう。

絵本講師の方が、抑揚をつけて上手に読まれるせいもあるかも知れないけど、私は、この本を読んでもらって、喉の奥から何か込み上げて来るもの、そして思わず泣いてしまいそうになった。

「はやくあるきなさい」

「もっとつよくなれ」

ママはいそがしくて聞いてくれない。

「あなたのほうがおにいちゃんなんだからがまんしなさい」

「泣くな」


普段何気なく親たちが子どもにぶつけてしまう言葉たち。
コブタは、全て否定されている。

じぶんのきもちをうまくはなせない。

おなかがいたい。


誰にも言えずにひとり横たわって背中を丸めるコブタ。
その姿を見ると、胸がしめつけられる。

いいこになればおこられないよね。

つかれちゃう。

ボクはどこにいけばいいの?


そんな切ないコブタのひとり言。
それを吐き出せずに自分の心に閉じ込めて、行き場を失ってしまう。

だからこそ伝わってくるものが大きい。

自分の気持ちを閉じ込めてしまうことほど怖いものはない。
外に出してくれる子どもの方よほど安心できる。

自分のことでいっぱいいっぱいの大人たちは、ある程度子どもが大きくなると、放任主義のくせに、自分の都合一つで過干渉になりがち。

親の都合のよい「いいこ」を作り上げることに躍起になる。


この本は、一番信頼をよせていた親によって傷つけられた子どもの頃の『悲しい』、『悔しい』、どうしようもない気持ちを思い出させてくれ、そして、自分を見つめ直し、反省させられた一冊となった。

同じような思いを自分の子どもにさせてはならない。

親は、子どもの気持ちに気づいて、その都度、謝り、やさしく抱きしめてあげるべきだ。


後日、幸いにもAmazonの古本で1円プラス配送料という低料金でこの本を手にすることができた。
私にとって、十分な価値ある本がこんなに安く手に入るなんてすごくラッキー音譜

私は、この本を教訓に育児の合間に時々読み返して、自分を戒めようと思っている。