忘れられない父の笑顔がある。

ブログを再開するときブログタイトルを考えてると、ふと思い出したあの笑顔。

あのときの笑顔。

いつかあのときの、忘れられない笑顔のことも書こう。

そう思って決めたブログタイトル。

いつ書こうかな。

また今度にしよう。

いつか書こう。



いつ?(笑)

今しかないよね。

今のタイミングで書いておかなきゃね。



平成17年5月(だったと思う)

父の病名がわかったんです。

若年性アルツハイマー型認知症。

母は呆然としてました。

これから先どうやって生活していけばいいのか、父がどうなってしまうのか。

色んな不安に押しつぶされそうでした。

でも父は違ってました。

その頃、既に病状もすすんでいて、感情のコントロールが難しくなってきていた父。

『怒り』の感情ばかり表に出てきていた父。

そんなときに病気が判明したのだ。

父は病院から母と帰って来て、手を洗うために洗面所に行きながら私に言った。


「父ちゃん、自分のことバカじゃ、バカじゃ、思ようたけど、ホンマにバカになっとった!

バカになる病気じゃった!」


と言い、満面の笑みで私を見つめた。



正直、ホントにバカなんじゃないん?

どんな病気かわかってんの?!と怒りも覚えたし呆れもした。

でも・・・・

病気を知って落ち込むことも、泣くこともなく。



父は自分なりに不安だったんでしょうね。

父曰く、「バカ」になりつつある自分が、自分のせいでなく病気だとわかったからホッとしたんでしょうね。

父のあの笑顔が、私と母が若年性アルツハイマー型認知症の父と歩き始めた第一歩です。

本当に本当に、清々しい爽やかな笑顔だったんですよ!