ミュージシャンサポートの仕事をしたいと思った理由
前回は、小さな頃に思い描いた夢を諦めて、
新たな夢を見つけたところまでをお話ししました。
目次はこちら↓
- 夢はプレイヤーだった
- 夢と幸せを探していく日々
- サポーターとして憧れに関わろうとして
- 夢と現実と理想の狭間
- 人生の転機〜自分を全肯定してくれる存在〜
- パートナーとの出会い
- ネットを使って発信しているブロガー達を見て
- 至福と拡大
- いま悩んでいる人へ伝えたいこと
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②夢と幸せを探していく日々
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サポーターとして憧れに関わろうとして
専門学校で音響スタッフの仕事を学び、
卒業後は晴れて舞台音響設備管理の会社に就職しました。
ホール付きの音響として、
日々小さなイベントなどを担当する仕事です。
しかしそれは、
既に当初の夢に挫折した結果でもありました。
実は、専門学校に在学中、
一番好きで憧れていたアーティストの音響を担当している音響会社へ、
入社試験を兼ねた研修に行くことが出来たのです。
それはとても刺激的で、
それまで得られなかったような未知の経験をさせてもらえました。
それだけでも自分には充分と満足していた私でしたが、
まだ学生であった当時の私は、
プライベートを仕事の為に犠牲にすることが出来ませんでした。
仕事に対する意識がまだ甘かったのです。
当然、
その会社からは試験不合格の通知を受けます。
その会社で出会った先輩達は、
ほぼ見習いのような形で何年も下積みを続けていることも知ったので、
現実の厳しさを何重にも感じた私は、
本当に自分のやりたい事がこの仕事なのか疑問を持ってしまいます。
そして就職活動にあたり、
自分が本当に大切にしたいことを改めて考えた結果、
一番に出てきたのは自分の生活の安定でした。
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夢と現実と理想の狭間
それは、自分でも驚くことでした。
何故ならこのエンタメ業界の仕事自体、生活の安定とは対極と言えるほど、
肉体的にも経済的にも過酷な環境を強いられるものであったからです。
自分の中で矛盾を感じながらも、
より安定性のあるホール付きスタッフの会社に就職した私。
実際に仕事が始まってみても、
毎日同じ場所へ出勤し、一定の業務時間で一日の仕事が終わるサイクルは、
自分の生活やプライベートを大切にするには充分なサイクルでした。
それでいて好きな音響の仕事をしながら、
様々なジャンルのイベントに触れることが出来るので、
とてもありがたい環境だと思っていたのです。
しかし、全体的にも元から低収入な業界な為、
経済的に自立出来るような収入には到底及びませんでした。
自分でも
バンドを組んだり、好きなバンドを追っかけたり
肩入れしたバンドのスタッフを務めたり
音楽を中心とした趣味が多かった私は、
仕事の充実感だけでは満たされない日々を過ごすようになりました。
やはり就職前に感じた
この仕事をやりたいという気持ちと
それだけでは満足出来ないという気持ちが
自分の中で矛盾となってしまいます。
また
人間関係や業務上の失敗も重なる時期もあり
自己肯定感がほぼ無くなってしまうほど
鬱々とした気分にもなってしまうのでした。
今回の記事はここまでです。
次回は「③人生の転機〜自分を全肯定してくれる存在〜」です。
アップまで少々お待ちください