お世話になってます五比良沙翫です
今日から新たに名作左官訪問譚というシリーズをブログにしていこうと思います。
中々、見習いや職長時代は仕事が忙しく名作左官を訪問する機会に恵まれなかったのですが
個人事業主になって仕事の単価も上がり、休みの日も増えたので、この機会に名作左官作品や建築に触れたいと思いました。
自分の技術、知識のラーニングやアップデートにもなりますし、過去の偉大な職人の方々の本物の仕事に触れる事は一流を知る機会でもあり
感性を磨き、自分もこういう左官、沙翫がしたいと強いモチベーションにもなると思います。
日々、泥だらけになりクタクタに疲弊しながら現場作業をしてると左官や建設作業員👷という仕事がイヤになるものです笑😅正直
たまには、綺麗だったり美しい左官にも触れなければ💦
初心を忘れず、やっぱり本物の左官職人は仕事が綺麗だし服も汚さないし体の動きが洗練されて無駄がない。鏝さばきもある種の美を感じさせる、、、
やっぱり素晴らしい伝統工法だ!!!
と思い出したいですからね💦😅
というわけで今回訪問したのは
豊平館です!
この鳳凰レリーフが見たかった
大正時代や明治時代はこういった漆喰レリーフを平然と施工する左官職人が沢山いたそうです💦😅
素晴らしいですね💦
なぜ、初の名作左官訪問で豊平館を選んだかというと、、、この漆喰装飾、、、レリーフというのですが
実は僕の左官職人としてのキャリアの1番最期に
挑戦したいのがこの漆喰装飾レリーフなんです。
僕の左官の最終的な目標はいくつかあるのですが
その中でも最期の最後に挑戦というか
真剣に取り組みたいのがこの漆喰レリーフでして
他にも空き家を所属会社とかの枠組関係なく知り合いの左官職人みんなで改修して左官道場を建てるとか
天然理心流みたいな感じで、北海理心流左官道場という左官道場を作って塗り壁や漆喰、石膏など土など普段の野丁場や町屋仕事では取り組めない左官を練習する施設を作りたいという目標があるのですが
個人的な職人の最後はやっぱりレリーフに取り組みたいですね
僕の中でレリーフモチーフはもう決まっていて
中国語で龍鳳呈祥という言葉があって
龍と鳳凰が同時に現れる事、、、つまりは
極めてめでたい事、極めて稀な吉兆、奇跡的な幸福を意味する言葉で、名前のとうりに昇龍と鳳凰が太陰太極図のように向かい合う図柄で中国では木工彫刻や工芸品のモチーフになっているようです。
僕はそれをモチーフにしてレリーフしたいなとおもっていて、今少しずつ図柄を考えているところなんですが💦
まだまだ先々の話しですけどね笑😅
まずは練習としてモチーフの格を少しずつ上げていこうと思い
アカンサス、薔薇、大菊、鷹レリーフ35歳まで練習
↓
鳳凰レリーフ40歳まで練習
↓
昇龍レリーフ50歳まで練習
↓
龍鳳呈祥レリーフ65歳で完成させる!💦
という順番に練習していきます💦😅
体動くかな、、、ま、まずは生きてる事が前提です笑 健康に生きていきたいですね笑😅
他にも左官の見所は
一階の帳簿室に守護白龍の鏝絵が飾られているのですがこの鏝絵は僕が本当にお世話になり尊敬している方が製作されたそうです。
見ているとその方の力強さやエネルギーが伝わってくるような感じがあり
左官鏝絵には他の技法による絵とまた違った迫力や魅力があるなと思いました。
良く見ると、五指ですね。
五指はより位が高い龍を表していて、より神様に近しい格の龍モチーフだそうです。
五指も円環モチーフなのも何か意味を含むとは思うのですが、詳しい方おられましたら教えて下さい😅
実はこの豊平館、一階に龍モチーフ、二階に鳳凰モチーフがあり建物全体で龍鳳呈祥の構図になっていて縁起が良いなと思います。
他にも左官の見所が沢山あります。
左官関係の方は一度足を運んでみると良い刺激が受けられると思います。
ありがとうございました。
次回の訪問譚2は
安藤忠雄さんの滝野霊園にしようかな。
化粧pコンの施工が参考になりそうですし、
北海道はコンクリも左官仕事
色々刺激や参考になりそうです。
綺麗なコンクリをどう作るか、、、勉強したいですね。